• ラブコメ
  • 異世界ファンタジー

いつかシリーズ 穴の底から今日も生きてる

「…どんくらいたったんだ?」

普通に生きてきたおっさんの俺が、この穴の底に来てからしばらく経った。最初はてんやわんやで何も分からず、飛ばされた腕がくっつくとも分からなかった。

「オイ。」

呼ばれて振り向けば、やっと言葉を覚え始めた相棒の姿が。奇妙な話だよな、会った当初はどっちが殺されるかって間柄だったのに。

「おおありがとう、いつも悪いな。」

「カマワン。」

「それにしても、随分話せるようになったな。うーうー鳴いてたのが懐かしいな。」

「ウルセエ。」

肩をドつかれた。その衝撃で骨が外れたらしい、予想していなかった痛みが瞬時に襲ってきた。

「いっでぇぇぇぇぇぇえ!!」

「!?」

「や、やりすぎ…だ。」

あまりの痛みに気を失いそうになる。やっぱり人と魔物のこいつとじゃ、感覚が違うんだろう。

「あー…死ぬ。」

「シ、シヌ!?コマル!」

「いやもう死ぬ。めっちゃ痛いしこれ無理だ。」

「ゴメン…」

ショボくれながら肩に手を置かれ、その手が淡く光だす。原理はまだ分からないが、こいつが治してくれる時いつもこの光がでる。

「ド、ドウダ?シナナイカ?」

「…」

肩を動かす、痛みはない。

「また死にそびれたな。」

「!!」

俺が死なないと分かってか、喜びの余り飛び付いてくる。見た目は少女のこいつだが、抱き付かれると感触ってのが

「いだだだだだだだ!」

「~♪」

つらい、加減を覚えてほしい。


あ~走馬灯だよこれ、ここに来た日が鮮明に思い出される。

未筆の理由

異世界ものって難しい()

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する