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マインド・スワップについて語ってみようと思います【長文注意】

いつもお世話になっております。
フォロー、★評価、感想、レビュー、サポーター支援など、本当にこんな一介のアマチュアである私には分不相応過ぎて恐縮ではありますが、心より感謝申し上げます。

さて。
最近近況を書いてなかったので、何か書くネタがないかと思っていたところ、『マインド・スワップ』にレビューをいただきまして。
(ありがとうございます)

そういえば、終わったら語るとか言っていたのに、何も語ってねえなあ、とふと思いましてね。
いい機会だからここで少し語ろうかなと思ったわけです。

無駄に長いので、興味ない方はブラウザバックしてくださいね。




まず。
この話は、主人公=作者、だと思っていただいても構いません。自分の実体験がふんだんに盛り込まれております。
もちろん話のためにいろいろ盛ってるところはありますが、基本は同じです。

それなら、もっと楽に書けるだろ、と思われる方も多いと思います。いやむしろ私も最初はもっと楽に書けるとたかをくくっておりました。

じゃあなぜこんなに完結まで時間がかかったか。

まず第一に。
わりとフラッシュバックがきつかった、というのがあり。

そして第二、これが最たる理由ですが。
傷ついたあの時の自分は、いろいろなことを深く考えてなかったかもしれない、と気づいてしまった、からでしょうか。

書いてて心情を込めなければならない部分で過去を振り返って、いったい自分は何を思って現状をどう考えていたのか、というのが見えなかったんですね。
傷ついて落ち込んで殻に閉じこもって終わりだった気がします。

だからこそ、話が進むごとに書きづらくなったのかもしれません。
(普通は逆なんですけどね)

おかげで文章は粗いし構成はひどいし最後は突然五年も飛ぶしで、残念に思った方も多いと思います。申し訳ございません。

一番多い苦情は、『1話1000文字とかなめてんのか』かもしれませんが(笑)

まあ、だからでしょうか。あの時の自分の情けない姿が思い出されるので、もう公開止めようかな、といったん行動したのですが。

とある方からのひとことで思いなおし、再公開した次第です。

でも細部は修正はしないとならないかな。

本当は美月とか桂木とか尚紀とかのことも細かく書きたかったのですが、目標は文庫本1冊くらいで終わらせることだったんで、いろいろおざなりになってしまいました。ご容赦ください。

まあ、この経験が今後に活かせるよう、精進します。

私自身、浮気という罪は心の殺人だと思っており、その罪を償うためには命を懸けなければならないとも思ってます。だからこそ『コイビト・スワップ』では佳世は手首を切り、真弥はああいうラストを迎えました。

逆に言えば、第三者目線からすると、そうまでしないと罪を償うことができないんですよね。

なぜか。考えつくことは。

浮気された人間に一番強く残るのて、『自分は間男よりも劣っているんだ』って劣等感だと思うんですよ。

そういうところをちゃんと書かないとNTRってもんは成り立たないし、闇も深くならない。
自分を否定される、これつらいですよね。

まあ、それはともかく。

以前、浮気した彼女を赦す、という話がありまして。その話、わたしも楽しみにしていたのですが、コメント欄がまあ荒れて荒れて、結局ぶん投げに近いような形で完結を迎えてました。
やはり、簡単には許せないという方が多かった印象です。

豆腐よりも脆いメンタルを持つ私は、コメント欄が罵詈雑言のようなものであふれることだけは避けたかった。

つまり、読んでくださる皆様がそれなりに納得できるように書こうと思いました。

だからこそ、その部分だけは自分で(それなりに)許容できるようなものにしたかったんです。自分基準で申し訳ありません。

後半に進むにつれ作品に存在した激情は薄れたので、最後まで進んでも成功したかどうかはわかりません、ただ読者の皆様は私のことを思いやって優しいコメントをくださってたようにも思えます。

本当にありがとうございます。

まあ、読者の皆様に気を遣わせてしまっている時点で、作者失格なのかもしれませんが。

それにしても。

こういう話は人を選ぶことは間違いないにしても、読んだら最後まで……という方も多いと思われます。実際この話の離脱率の低さ、恐ろしいくらい高水準じゃないですかね。

やはり皆さん、最後が気になってたんですね。完結できてよかったと改めて思います。

コメディー要素が皆無で『詐欺だ!』と思われても致し方ないのですが、いや中の人同じですからね、そのあたりはご安心ください。

ただ、コメディーが好きな方はシリアスは読まないでしょうし、シリアスが好きな方はコメディーは読まないでしょう。NTR嫌いな方はNTRは避けますでしょうし、私の話を読んでくださる方々はおそらくみんなNTRを期待してるでしょうし(笑)

このような路線のものをもう書かない、と言ったのは、苦労したのももちろんですが、NTR専門家という固定イメージがつくと大変かもしれない、なんていらん心配をしたせいもあります。

でももう遅い(これが言いたかった)

まあ、NTRかどうかはともかく、シリアス物は需要次第ではまた書くかもしれません。あくまで需要次第かもです。

話を戻します。

登場人物に関しては、まあ、尚紀と美月以外は大体実在する人物がモデルです。どうしてもヘイト役が欲しかったから、尚紀と美月は登場させました。

尚紀と美月に関しては、多分好きな人いないですよね(笑)

ただこれも、扱いは違いまして。

『間男死すべし』
『騒動の元凶は消えない悔いを残して生きていけ』

まあこのような法則(俺ルール)に従ったらこうなった、みたいな。

しかし、美月に関しては確かに描写不足というか、中途半端だった感は否めませんので、追加したいところです。

ただ同時に、本編で書くのは(それなりにきれいにまとまって完結したのでそれを荒らすのもためらわれる)避けたくもあり。

ちょうどいいので、サポーターの皆様に還元できなかったことの贖罪という感じで、サポーター限定で美月のアフターみたいな話を公開しようかな、なんて考えております(あくまで予定ですが)

どちらにせよ、いろいろ加筆修正はしなければならないと思います。
文章メタメタ。

ま、こういう昼ドラシリアスみたいな話を書く上で、他の皆様に多少は影響を与えられたんじゃないかなーって。

うぬぼれにも近いポジティブ思考で考えることにしました。

なんか無駄に長くなったわりに内容ないですね(笑)
個別に質問などあったら投げてみてください。答えられそうなものならお答えします。

ここまでお読みいただき、かつ、『マインド・スワップ』を最後までお読みいただき、応援いただき、本当にありがとうございました。

ぴーえす
『コイビト・スワップ』のコミカライズ更新は、今しばらくお待ちください。



ではでは。










21件のコメント

  • 読者のひとりとしては不朽の名作だと思っているのに、お書きになったご本人はまだまだだという……。

    まずタイトルが秀逸。
    コイビトスワップをイメージして読み始めたら、NTR以外に共通点なんかないという。(ああ、言葉選びのセンスなんかは共通していますね。)
    ストーリーのメインとして、この夫婦の互いを思う気持ちが入れ替わっていく、マインドスワップなのだけれども、それと同時に、夫は夫で、妻は妻で、今の自分の気持ちから、次の自分の気持ちへと、NTRれるようにスワップしていく。
    特に、自殺未遂後の、まるで本当の夫婦のように愛されて幸せだけれれどこんな自分が満たされていいのかと不安に思う妻と、愛しているのではなく見たくない現実から目をそらすために欲望をぶつけて相手を壊したいとまで思っている夫。心は完全にすれ違って、食い違って、スワップしているのに、身体だけは今までにないくらい深く繋がっているという、心と身体のマインドスワップな皮肉。

    読んでいてえぐられていく読者の心の叫びが感想に出てしまうのでしょうね。

    体験に基づくとなると……これ以上は怖くて聞いてはいけない気がします……。

    本当に、名作でした。

    つい最近、感想欄に諦念を抱き、活動の中心をなろうからカクヨムに移したので。
    それでせっかくだからと、カクヨムで一番心揺さぶられた作品にレビューを書きました。

    感想欄って荒れるの嫌ですよね~。
  • やっぱり作者殿もサレ離婚でしたか、話がリアルで共感できる部分が多いわけだ、私も同じような経験をしてるのでハマるわけですな_(┐「ε:)_
  • >私の話を読んでくださる方々はおそらくみんなNTRを期待してるでしょうし(笑)

    その先の【ざまぁ】に期待しています(笑)
  • 自分は別作品で、ウィットに富みまくった返しに惹かれて読んだのが初めなのでいつもそちらを楽しみにしています(●´ω`●)
  • うげ、実体験でしたか……
    そりゃフラッシュバックして手が止まるってもんです

    作品の内容はコイビトからかなりシリアスになりましたが、その分感情移入がしやすく、さらにリアリティを上げていると思います

    ちなみに今まで通りのコメディ風も好きですよ
  • 未だ忘れられない名作を振り返っていただき、読者としては、うれしい限りです。

    尋常ではない生々しさの秘密を垣間見せていただき、恐縮です。

    連載中の胸が痛くなるような感覚は、生理的な記憶として残っています。

    死の床にある親友に、自分の状況を言葉にするよう尋ねるのにも似た恐ろしさを感じていました。

    それでも、人生の一大事において、正しく向き合うことの、それを客観視することで自分を保つことの大切さを示してくれた作品だと思っています。

    長文お許しください。感謝の気持ちがあふれてしまいました。
  • えー最近は何やらMK5な人のハレンチシェフとの不倫が
    大々的にエンタメ消化されておりますが

    NTR浮気不倫はごくごくありふれた日常の一コマ
    しかし関係者にとっては他に例えようのない地獄の業火
    そこを書き切り本来とは違う幕引きを紡ぎ出す
    その労力たるや読み専からは想像すら難しいもので

    とにかく生み出してくれてありがとうと言いたい(支離滅裂w)
  • 相生蒼尉様
    レビューも合わせてありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
    話の構成的にいろんな心情が二転三転したのを深く書かなかったので、描写不足という思いは私の中で消えませんでした。
    まあどう書こうかというのは最初から決まっていたのでちょっと飛ばした部分はあるのですが、そのように言っていただけて作者みょうりに尽きます。書いて間違いじゃなかったんだなと、そう思えるだけでも私は救われました。
    私もなろうはもう感想欄を開放する気になりません。カクヨムでの活動が中心とのことで、今後ともよろしくお願いいたします。
  • matukiti1976様
    お辛い経験をなさっているとのことで、何かしら思い出させてしまったのであれば申し訳ありませんでした。が、少しでも共感していただけたのであればこの上なくうれしいです。ありがとうございました。
    まあ、感想では同じような経験をした方からお𠮟りを受けたりもしたのですが、浮気されて思うことは、個人個人で同じようで違うこともあるのかもしれません。今後もいろいろ考えていきたいです。
  • FavoriteTrick様
    もったいないお言葉をいただき恐縮ですが嬉しいです。ありがとうございます。
    と同時に、自分の根底にある無自覚な意識というものが可視化されたことで、私自身どこか納得している部分があります。気づかせてくださったことへも感謝いたします。
    まあこういっちゃなんですが、誠実なだけの男ってのは恋愛対象になりにくいのですよね。思春期にモテた男がどんなタイプかを考えればわかることですが、今の世の中、恋愛に関しては女性は選ぶ立場なわけで。
    もちろん全員がそうとは申しませんが、そういう部分からのおごりというものが随所に出てくる女性も一定数いることは違いないです。アッシーとかメッシーなんて言葉でひとくくりにされた男性の無力さよいかに。
    なんにしても、男女平等社会というのは、甘えが許されない社会でもあるのかと切実に感じます。そんな話もいつか書いてみたいですね。
  • k1610-5095様
    NTRざまぁはこういうサイトでは外せません。まあ実際やり方というものは『コイビト・スワップ』で大体やった感はありますが(笑)
    ざまぁのレベルは合法的なものとしては限られてくるのですが、私の場合裏切った人間は基本地獄に落とすスタイルです。ただ、それをざまぁと言っていいのか、とくに『マインド・スワップ』に関しては意見が分かれる部分だったかもしれませんね。
    いろいろ反省しつつ、ご期待を裏切らないよう精進いたします。ありがとうございました。
  • ぽぞ様
    ウィットに富んだ返し……具体的に何なのか、正直心当たりがないのですが(笑)そういう部分があったことは確実なわけですよね。ありがとうございます、素直に嬉しく思います。
    この辺り、コメント返信をしていると自然と鍛えられるのかもなあ、なんて思います。なんせ私の作品にコメントくださる方々、天才鬼才がたくさんいらっしゃいますし。
    まあ、今後とも期待を裏切らないよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。
  • 白太様
    実際、『コイビト・スワップ』を書いていた時よくいただいたのが「シリアスだけのほうがいい」というご意見でした。
    じゃあ……という感じで書いてみましたが、いやいや重い重い。題材が題材なだけに引き付ける力は多少あったと自負していますが、気軽に読める話でないことだけは確かでした。リアリティと気軽さの両立、今後の課題です。
    感情移入できる話という評価は非常にうれしいです。ありがとうございます。どうぞ今後ともよろしくお願いします。
  • ひさお様
    愚痴近況(消してしまいごめんなさい)にも暖かいコメントをいただき、さらにレビューもいただき。心より感謝いたしております。本当にありがとうございます。
    自分で書いていた時は「これ面白いんか? 読んでもらう価値あるんか?」と自問自答しつつ進めていたので、自信などは本当になかったです。コメントの皆様も気づかいにあふれるものばかりでしたし。
    まあ、おまけに最終回を暗くしないようにとむりやり書いたせいで余韻なかったんじゃないかな、と今でも反省しきりですが。
    もっとうまく書ければよかったのでしょうが、こういうむき出しの何かが見えるのもインパクトという点では悪くないかも、と終了させてから思うようになってきました。
    記憶の片隅にでも残していただけたのであればこの上ない喜びです。
  • Nativedancer様
    こちらこそコメントやレビューをいつもありがとうございます。というか唯一レビューを書いてくださったのがこの話で、この上なくうれしいと同時に「いいのかな……」という気持ちも少しだけあります。
    正直、私は無関係な人間の不倫に対してあれこれ言う気はあまりないです。軽蔑しないとかではないですが。
    ただ、そこに関係してしまうと、間違いなく地獄の日々が待っていることは間違いないです。そこを理解していただけるような話となっているのであれば、書いた意味はあったのでしょうか。
    この話を心の片隅にでも置いてくださるのであれば、この上ない喜びとなります。今後ともよろしくお願いいたします。
  • myuno451様
    あの話はノンフィクション率50%未満くらいでしょうか。しかし世の中は思ったよりも浮気や不倫であふれていると思います。
    個人的には女性の不倫は男性の不倫と同数くらいあって、単に女性の場合それが表立って出ていないだけ(男性のほうが表に出ているだけ)と思っております。女性は男性よりも隠すのがうまいです。
    ま、とはいってももちろん誠実な人間のほうが多いとも信じております。
    白い涙にはちょっと笑いが出ました。ありがとうございます。
    どうかいい相手に出会えますように。
  • 遅くなりましたが、この近況ノートを読んで一言書きたくなりました。
    冷涼富貴先生の作品を読んで小説を書きたくなり実際に書いております。
    どこが目標にしてるのかというくらい作品の見せ方が違いますけど、自分の中では確実に冷涼富貴チルドレンくらいのつもりで執筆しております。
    ずっと応援していますのでこれからもお体に気を付けて作品を書き続けて下さい。
  • みどりの様
    いやいや恐縮なお言葉、本当に畏れ多くも自分の書いた小説とも断言できないなにかが読んでくださった方に何かしらの影響を与えている。この事実だけでこの上なく喜びを感じられます。
    ありがとうございます!
    まあ、参考にならなくとも、なにかを残せるようこれからも頑張ります。みどりの様もよいカクヨムライフをお送りください!
  • 初めまして!

    『マインド・スワップ』、大好きな作品なのですが、公開から下げられたのでしょうか? なんとなく読み返しに行こうと思ったところ、フォローにも見当たらず、探してこちらのノートに辿り着きました。

    実体験を含むと言うことでしたら仕方のない事なのかもと思いますので無理は言いません。コメント欄が荒れたのでしたら非表示でもいいと思います。

    カクヨム始めて慣れない極初期に辿り着いたお気に入りの作品でしたので、作者様のフォローもしておりませんでしたが、気持ちだけでもお伝えできたらと思って書き込みさせていただいた次第です。

    素敵な作品をありがとうございます!
  • あんぜ様
    ありがとうございます!

    マインド・スワップを抹消したのは、単に酷評されて嫌気がさしたからです。申し訳ありません。
  • そうだったのですね……。
    カクヨムでは応援か評価された場合しかコメントできないはずなのに悲しいですね。カクヨムで読んだ寝取られ物で五本の指に入るような、そして希少な再構築を扱った名作として大好きでした。
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