落差

特に何にもないけど、何にもないからこそ早起きしてみた。 特に好きな人もいないけど、いないからこそ気合い入れてメイクした。 特に輝いてる感じしないけど、今を生きてる人って輝いてる自…

恋って、？ ね、ひとまず話すから。あなたの意見も聴かせてね

目に映るものが枯れゆく季節。服も人間関係も衣替え。変わるものと変わらないもの。寂しさを含んで乾いた秋風。落ち葉がくるくると円を描いた。

とある高校の昼休み。屋上前の階段、薄暗く光る壁、静かな声と静かな会話。校内の自販機のいつものお茶は、90円に見合った安い味がする。

高校の席替え、騒がしい教室、静かな横顔、うるさい感情、ぽつりと落ちる独り言。

馬鹿な女は、恋に盲目なふりをする。

黒に惹かれる白のお話。

荒々しく吹きつける潮風。鼻をくすぐるしょっぱい匂い。はるか頭上で自由に飛ぶ鳥たち。波、波、波、そして魚の気配。孤独に釣りをする女のため息。

とある喫茶店の窓側のテーブル席、そこで巻かれたフィルムの一幕。