「滝沢、今日って何の日か知ってる?」
「知らない」
「キスの日なんだって」
私はそのまま滝沢に顔を近づける。
私の口は呆気なく滝沢の手で塞がれてしまい、身動きが取れなくなった。
「そんな日どうでもいいから勉強しなよ」
滝沢は意地悪だ。こういう日ぐらい私のわがままを許してくれてもいいと思う。
私は常に滝沢にキスできる理由を探している。
理由がなくてもあっても私がキスをすると滝沢が不機嫌になることが多い。
しかし、隙あらば彼女に触れたいと思う。
世の中のカップルは理由なくそういうことができて羨ましい。
私もいつか理由なく滝沢に触れていい日が来るのだろうか……
こんな日があるからそんな悩みが尽きなくなる。
早く今日が終わってしまえばいいのに。
「はぁ……」
「なんのため息?」
「なんでもない」
滝沢は私のことを友達だと思っていて、そんな私がキスをしたいとせがんだら気持ち悪いだろう。
滝沢に触れることを諦めて勉強に集中することにした。
「遠藤さん」
「ん…?」
何故か背中に硬いものを感じる。
どうやら滝沢は私を床に押し倒しているらしい。
覆い被さる滝沢が私を真剣に見つめるので私は恥ずかしくて目を逸らしたくなった。
おでこ、頬、鼻、耳と順に滝沢が優しくキスを落としてくる。
「た、たきさわ!?」
私はこの状況に訳が分からず焦って変な声が出てしまう。
なんで?なんでこんなことをするの?
聞きたいけど聞けないでいると滝沢が微笑んだ。
「あほみたいな顔。今日、キスの日なんでしょ?」
滝沢は最後にあほな顔をしているという私の唇に優しく滝沢の柔らかい唇を重ねてきた。
彼女は何事も無かったように私から離れて勉強を始めてしまう。
あほな顔をした私だけがその場に取り残された。
頭の中まであほになってしまって何も考えられない。
ただ考えられるのは、毎日キスの日だったらいいのにということだけだった。
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こんばんはー!
雨野天々です!
今日(5/23)はキスの日ということで、さらっとお話書いてみました!
今まで生きてきて今日がキスの日だと初めて知りました😂
今回もいつも通り遠藤さんが星空ちゃんに振り回されるお話でした♪
遠藤さんが常に星空ちゃんに触れたいと思ってるのがかわいいと個人的に思っております♪
星空ちゃんもキスの日と理由をつけて遠藤さんにちゅーしたかっただけかもですね😚ただ、唇以外にするのは反則ですよね。私が遠藤さんの立場なら心臓が持たないです🤣
2人は我が子のように思っているので、今後も仲良くいて欲しいなと思っております!
皆さんにも見守っていただけたら嬉しいです♪
本編は明日更新しようと思いますー!
これからもよろしくお願いします!
それではまたー!