お読みくださりありがとうございました。
カクヨムコンの反省を受け、恋愛要素は、なしと言っていいものですので、ファンタジータグにしております。(ファンタジーか? と言われれば……若干の疑問は残りますがお許しを)
本作は、時々「ふっ」と自分でも笑いながら、ストレスフリーでこつこと書き上げたものとなっています。
ですので、内容もストレスフリーでお読みいただけたかと思います。間違い等は、目をつぶっていただけると_:(´ཀ`」 ∠):
少しでもくすりとしていただけたら嬉しいです。
本作、当初イメージとしては
「宰相さん、アリシアさん、もういいでしょう!」
「控えおろう、こちらにおわす御方をどなたと心得る!」
的な感じにしようと思っていたのですが、結果そんな感じにはなりませんでした。
いつものことです。
じっくり考えた恋愛ものも書き始めていますので、見かけた際には、またお読みくださると嬉しいです。
楽歩
以下、おまけの宰相side です。
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「ティナ様が、財務諸表のミスをすべて修正しました!」
「ティナ様が、『効率的な徴税システム』を組み上げ、役人たちを全員論破しました!」
「ティナ様が、向こう十年分の予算案を完璧に組み上げてしまいました!」
「ティナ様が、不正を働いていた貴族たちを数学的に追い詰め、再起不能にしました!」
「ティナ様が、王宮の予算を一日で使い切り、その三倍の利益を出して戻ってこられました!」
「ティナ様が、隣国の外交官を論破して泣かせています!」
「…………」
疲れた……。
妃殿下が私の補佐官として職業体験を始めてからというもの、毎日のように補佐官たちの報告が飛び交っていた。
実際、妃殿下のおかげで助かっている。助かってはいるのだが――。
財務諸表の誤りを見つければ、ついでとばかりに帳簿の流れそのものを見直す。
税制に無駄があると気づけば、効率的な徴税方法を考え、それを説明するだけでなく、反対していた役人たちを数字で完全に納得させてしまう。
予算案を見れば、数年先の支出まで予測して組み直す。
不正の疑いがある貴族を見つければ、感情ではなく数字と証拠だけを積み上げ、逃げ道を一つずつ潰していく。
挙げ句の果てには、王宮の余剰予算を一度使い切ったと思ったら、それ以上の利益を生み出して戻ってきた。
……何に予算を使って、何をどうすれば、そんなことになるのだ。
あと他国の外交官は泣かせてはいけない。世界樹に関して無理を言う外交官であったとしても。
「お父様、妃殿下のおかげで、滞っていた仕事がほとんど片付きましたね!」
「……そうだな」
「長年の懸案だった案件まで解決しましたし、王宮内の不正もかなり整理されました」
「……そうだな」
「少しお暇になるのでは?」
「…………」
私は返事をせず、窓の外へ視線を向けた。夕暮れの王都が、茜色に染まっている。
「……アリシア」
「はい?」
「妃殿下の職業体験が終わったら、家族旅行にでも行くか」
「まあ! いいですわね! お母様もきっと喜びます。そうですわ。海に行きましょう! 海がいいです!」
「海か……いいな、海」
青い海を眺めながら、家族とゆっくり過ごす。
「……少し、心を癒やしてくるか」
旅行から戻ったあと、妃殿下がご自分の仕事だけしてくれることを、今は静かに願っておこう。
※ありがとうございました!