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170話小話

鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす、は言わずと知れたことわざですが、よくもまぁこんなにも都合のいい言葉があるものだと書きながら思っていました。
冒頭の網戸につく蝉の場面で日向さんが今は蝉の鳴き声よりも違う風情が欲しいと言い、正に今日蛍を見せたかった雫がこのことわざを思い浮かべ、その嬉しさに目を見開いた瞬間にこの題名になりました。

ビオトープですが、蛍の餌であるカワニナという貝が熱に弱いので庭の隅で鬱蒼とした木陰に作ることにしました。更に上流へ循環させる際、川の下に配管することで水を冷やし極力水温を低くすることに努めました。

因みに先行して循環させるポンプを、次いで蛍の幼虫とカワニナ、それに苔がびっしり付いた石(カワニナ用)を夜中ひっそりと雫父がトラックで運び庭に置いていきました。

暑い日が続きますので皆さんどうかご自愛ください:D

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