私は長編作品が好きです。
私が言う所の長編っていうのは、20、30万字位〜の作品です。
文庫本一冊分だという10万字は、中編って感覚ですかね。
言うて10万字って、ストーリー展開を二転三転させてたら、すぐ終わってしまう位の量だと思います。
長編作品の何が良いかと言うと、キャラクターを深く理解出来る所だと思います。
そして思い入れが出来る。
好きなキャラクターが出来れば、お話の中でそのキャラが笑ったり怒ったりするのを、本当に感情移入しながら読めます。
私は小説を疑似体験するつもりで読んでいるから、やはり思い入れが出来るだけの情報量が必要なんですよね。
ある一話完結の短編作品を読んだ時の事なんですが、その作品にはコメントがたくさん付いていました。
コメントは大体が、出てきたキャラクターに感情移入出来た!っていう様な物でした。
確かに、話の筋としては綺麗な物語だったんです。
分かりやすい純愛の想いが綴ってあって、良い話だなぁ〜とも思いました。
でも正直、試行段階のプロットを読んでいる気分になってしまって…。
この作品に限らず、短編作品を読んでいてそう思う事がたまにあります。
良いお話だけど、これはこのシーンだけでいいのか?と。
今までの読書経験で、あまり短編集というのを読んだ事がないから、私が楽しみ方を知らないだけなんだろうか…。
今までに一度だけ、短編作品でレビューを書いた事がありますが、あれは主人公の境遇やら考え方がバッチリ自分に当てはまったからでした。
そういった意味で、短編作品で感情移入させるのって、難しいのでは?
あるいは誰が見ても感情移入出来るような展開を考えます?
(身近な人間が亡くなったり、振られたら、片想いの人に告白したり)
でも誰にでも共感される話って、その本から得られる感動も少ない気がする…。
うーん、誰か私に短編作品の楽しみ方を教えて下さい…(;゚д゚)