• 歴史・時代・伝奇
  • エッセイ・ノンフィクション

竹中直人さんとの思い出

本屋でアルバイトをしていた時、竹中直人さんが来店されました。何やら本を探しているのか私に声を掛けてきました。

「店員さん、お勧めの本、ある?」

「はい、わかりました」

小規模な本屋でしたのである程度私の好みで本を入荷していました。私は司馬遼太郎先生の「新選組血風録」と渋澤龍彦先生の「暗黒のメルヘン」をお勧めしました。竹中さんはすんなりと購入されました。領収書も書いた事を思い出しました。竹中さんに会った第一印象は顔が大きい人だな、と思った事です。背はそんなに高くありませんでした。俳優さんですから顔が大きい方が良いのかもしれません。

会計を終えて領収書を書いて渡した時、あの声で

「ありがとう、店員さん、これで時間潰しができるよ」

とお礼を言われた事は今でも忘れません。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する