物語にここまで詳しく書くかどうかは思案中ですが、ハバネロが詰んでると主張する状況について説明しておきます。
王はハバネロを処刑出来るかについて。
結論で言えば、出来ます。
その後に起こる王国のドタバタのリスクを受け入れればというのはもちろんあります。
まず悪意ある噂により、ハバネロは王国内でも英雄であると同時に悪人とされています。
極悪非道の悪人を処刑するのに、誰が止めるでしょうか?
またハバネロが極悪人ではないと擁護してくれる人が居ません。
辛うじて王太子ですが、王太子は大戦時に被害を出し過ぎたので発言権が極端に無い状況です。
時間が経てば発言権が回復もするかもしれませんが、その時間と隙を王が許すかと言えば難しいとハバネロは考えます。
王国は王の力は絶大というほど強くありません。
言うなれば1番力の大きな貴族と言ったところでしょうか?
しかしハバネロの件については、貴族の支持を得ています。
その貴族がハバネロ排除を支持する最大の理由は恐怖です。
ハバネロは強過ぎたのです。
そして軍閥派を結果的にではありますが排除してますので、残った貴族は自分もそうされるのではないかととても強い警戒心を抱きます。
軍閥貴族の家からは憎しみも抱かれています。
恐怖も憎悪も根源に関わる非常に強い感情です。
貴族間は家同士の繋がりであり、また社交界が登場する物語でもお目にかかられた方も多いように、噂や評判はその貴族の生命すらも断ちます。
それだけさらりと登場している悪逆非道の悪意は重たいと、この作品ではとらえております。
悪役と一言で言いますが、それは多少の善行や近しい人の評判でどうにか成る程軽くはなく、何より誰か(王、大公国、かつてハバネロが燃やした街の住人、今までの行いを聞いた人)による恣意的な悪意により、その汚名はさらに強固となっています。
悪意ある噂は人を破滅に追いやれます。
これこそが王の処刑の一言よりも、ハバネロを苦しめ、詰んでいると言わせている物の正体です。
また通信技術が確立しているわけでは無いので、噂というものを否定するのは非常に難しいこともあります。
ハバネロが極悪非道では無いと知っているのは、ハバネロの周辺に居る人と我々だけでしょうから。
ハバネロが武力をもって、抗う場合はこの限りではありませんし、状況が変わらないとも現時点では言えません。
さてしかしながら、幾人かもお気付きのように、ハバネロ自身が生きることを諦めていることこそが、非常に大きな、そしてもっとも重要な問題でもあるわけですが。
矛盾のないように気を付けているつもりですが、おかしな点は修正頑張ります_(:3 」∠)_