お読みいただきありがとうございます。
さて、神功皇后幻想 参 西遷一路 第5話、吉備津彦の裔 で、
古代史好きの方なら一読しておわかりの、魏志倭人伝を引用しました。
(オタクっぽく書けば、魏志烏丸鮮卑東夷伝の倭人条ですね)
で、その流れで、伽耶(加羅)の国についての、見慣れない、それらしい文章があったのにお気づきでしょうか。
「国は鉄を出し、韓、濊、倭はみな従いてこれを取る。諸市で買うにみな鉄を用ひるは、中国が銭を用ひるが如し。また、以って二郡にも供給す。」
検索いただくとすぐわかることですが、これは魏志の韓伝です。倭人条の前後(どっちか忘れましたが)に記載されている内容です。
邪馬台国という、古代ロマンの極致があるため、倭人条に関する研究や書籍は星の数ほどありますが、「韓伝」に関する書籍、研究は、圧倒的に少ないのが現状です。
しかし、日本の成り立ち、国際関係において外すことのできない朝鮮半島についての記述について、興味関心にここまで落差があるというのは、見落としレベルではないかなと感じます。
かくいう自分自身も、神功皇后の物語を書き進めていけば、朝鮮半島についていつか書かないとなあ、と思っていたところ、「そういえば、韓伝ってどうだっけ?」と思い出して読んだ、というのが実態ではあります。
さて、魏志韓伝。邪馬台国と同時代の韓について書かれた文章で、日本では研究書もネットも皆無とはいかないまでも、圧倒的に少ないのですが、ななんと!調べ始めた矢先、「魏志の解読 卑弥呼と辰王の死」孫栄健 著 言視舎(2026/2/1 電子版発行)を発見しました。
韓伝の解説書です!これこそ、神功皇后さまのお導き!
辰王というのは、卑弥呼と同時期に死んだ韓の王様ですね。
孫栄健さんは、春秋公羊学の観点から、魏志倭人伝を読み解き、「【決定版】邪馬台国の全解決 中国「正史」がすべて解いていた」という書籍を発行されています。こういうアプローチの研究は、寡聞にして他に見たことがないです。
夏至近い季節ではなく、秋の夜長にじっくり読んでいただきたい、古代史好き、邪馬台国好き、ミステリ好きなら一読をおすすめする名著です。
拙著では、武内宿禰の名前を「夜也久」としていますが、そろそろ誰だかわかります、よね、というところにやってきました。そう、あのひとです。
引き続き、神功皇后の物語をどうぞよろしくお願いします。