この小説を公開して10日目で30000pvを超えました。また作品レビューもありがとうございます。主人公伊達禅の「元の世界」での小話です。もしよろしけれお読みください。
90年代後半大学サークルでの宅飲みでの会話。他の連中は酔いつぶれて寝ている。起きているのは俺と同期のしおじゅんこと塩田純子。彼女がふと話しはじめた。1997年の話し。
「禅、聞いてよ。この前さー、サークルの帰りにさ、今日みたいに何人かで藍華の家に泊まったのね」
「ふーん」
「そしたらさあ、恥ずかしい思いしちゃったよ」
「なによ?」
恥ずかしい思い?なんだろ?と俺は考える。
「ちょっと漏らしちゃってさあ」
しおじゅんは照れるように言う。
何言ってんだ、コイツは。
「俺になんで話すのかわからんが、何漏らしたんだよ」
「いやー、あれは恥ずかしかったなあ」
「・・・だからなんだってんだよ」
「漏らすと恥ずかしいものっていったら決まってるじゃない。ちょっと考えたら分かるでしょ」
「すぐ分かる漏らすと恥ずかしいもの…」
俺は脳内で高速に考える。
漏らすと恥ずかしいもの・・・
なんだ?
サークルの連中の前だろ?
俺はお前が吐いたゲロを掃除したことがあったが
ある意味それも恥ずかしいことなんだぞ。
漏らすと恥ずかしいもの・・・
普通に考えて
「漏らす」っていうとおしっこだよな。
けど女がおしっこ漏らすのはエロいよな。
いや、関係ねーか。
それとウ○コ?
いや、俺はスカトロはちょっと・・・
となるとやっぱりおしっこか。
いや、俺にわざわざ振るということは
それじゃあないはずだ。
サークルの奴らが家に来たときにすること…そうだ自分に置き換えればいいんだな。
わかったぞ!
みんなで盛り上がる→誰かが裏ビデオ見ようと言い出す→最初はがやがやいいながら見ている→そのうち誰もしゃべらなくなる。
このコンボだな!?
となると
「わかったぞ!」
「そうそう、それよ」
俺の脳内コンピューターから弾き出された答えを言う。
「…愛液だな!」
「違うわよ!・・・あんたどういう脳みそしてんの?」
「いや、裏ビデオ見ていて大洪水だろう」
「バカじゃないの?なんでそんなもん見るのよ!」
「…宅飲みだと皆見るぞ?藍華の家にもあるだろう?」
「そんなもん女子大生の家にあるか!」
「じゃあなんだってんだよ?しょんべん漏らすのもエロいけどな」
「おしっこなんて漏らさないわよ!」
「・・・じゃあおまえスカトロなのか」
「スカトロ?なにそれ」
「いや、う○こ漏らしたのかと」
「そんなの漏らすか!」
食べていたポテチが飛んできた。
「じゃあなんだっつーんだよ!」
「おならよ、おなら」
「・・・は?」
「だからおならしちゃって恥ずかしかったっての」
「・・・オチは?」
「いや、これがオチ」
「・・・えー」
「えー、じゃないわよ」
「おまえにはがっかりだ」
「なんであんたががっかりすんのよ!」
「おまえなあ、さが〜見習って、自宅で1メートル先のトイレに間に合わないから台所でしょんべんし始めるくらいの心意気はねーのかよ!」
「あんなのと一緒にしないでよ!」
あんなのときたもんだ。
まあ、あんなのだけど。
ネタふり受けるときは
過度の期待をしてはいけないということだ。
それと、さすがにもう裏ビデオを見る大学生はいないだろうな。何を見るんだ?
おわり