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AIに小説を書かせる時代に思うこと


 今朝ワイドショーの特集でAIが執筆した作品がamazonで出版されている件についてやっていた。
 「AIが書いてくれるから夢だった小説家になれた」とかいう人がいたけど、その人は本当に夢が叶ったといえるのか。
 代筆出版と何も変わらないし、制作の過程でその人が行動したことは内容を指定するだけ。
 正直にいうとAIが書いた文章は芸術性が足りないと思った。文法は間違っていないから読めない文章ではないけど、何も響かない。
 こういう感性というのはAIにない要素なので、そこは人が埋める必要があるし、ほとんどの人がそこを埋められずに苦しんでいるんだと思う。自分も含めてだけどね。
 出版されている作品を読んだとき、なんでこんな作品が……、と思ったり。逆にこの作品すげーって思ったり。どっちにしても嫉妬するし劣った点を突きつけられて苦しくなる。でも、それがないと作家として成長できないから、全部受け入れてやってきたんです。

 だから、そういった努力もできない人の作品を僕は読みたいと思いません。
 だってそれは作品ではなくて、ただの妥協の塊だから。
 一人の人間が丹精込めて創り上げた作品とそうでないブツ。二つを見比べた時、必ず熱量の差を感じるはず。
 創作物というのはそういうものだから。芸術作品は作者の想いがそのまま出てくるし、妥協すればするほど劣化する。
 そういった作家としてのプライドを持ち合わせていない人に作家は向いてないし、文章力がないからAIに書かせようという人は論外。今すぐ筆を折ってほしい。

 結局、僕が言いたいのは苦しまず叶った夢に誇りは持てないし、劣等感を大きくするだけだということ。

 この考え方って今の時代に合わないのかな?

 
 

2件のコメント

  • ま、考え方は人それぞれですので、時代に合ってないとかそういうのは、あまり関係ないと思いますよ。

    小説も、作者の考え方を言葉に表したようなものですから。

    ただ、別の考え方、ここではAIに小説を書いてもらったって良い考えの人から、文句を言われるかもしれませんので、注意してください。

    ちなみに僕は別にAIに小説を書いてもらっても良いと思います。

    仕事や学業で忙しかったりして、落ち着いて書く暇がない人もいるでしょうし。

    長文失礼しました。
  • コメントしていただきまして、ありがとうございます。
    確かにこの内容は叩かれても仕方のない内容かもしれませんね。

    僕もAIに書いてもらうというのは趣味の範囲だったら良いと思うんですよ。

    たまたま、面白い内容の小説ができて投稿サイトに投稿して読んでもらうみたいな。それは本人の自由ですし、そう言った楽しみ方も全然ありだと思います。

    ただ、それが副業としてとか、もしくは本業にシフトするためにとかっていう使い方には抵抗があるんですよね。

    なんだろう。「伝統工芸を機械化して大量生産できるようにしました」みたいなそういう嫌悪感があります。

    作家になるのに別に急ぐ必要なんてないですし、仕事が落ち着いたらとか、時間がある時に書けば良い。なんなら老後に書いたって良いと思うんです。
     
    仮に忙しい時に書きたい人がいたとして、それはその人の熱意とか伝えたい欲とかがすごいんだとは思います。

    ですが、その熱意があるなら、AIに頼って時短とかじゃなくて、ちゃんとした自分の感性を養ってから書くべきだと思うんですよね。

    そっちの方が後になって後悔しないと思うんですよ。
    まあ、でも勝手なエゴだと思われても仕方のない考え方ですがね。

    気を遣っていただきましてありがとうございました。
    また暇な時にでもコメントください。
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