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ラノベとライト文芸の違い

前回、ラノベと文芸の区別法を紹介しましたが、それだけだと判別が難しい作品が多いので、もう一つ判別方法を紹介。

それは、読者がヒロインを好きになるのか、主人公を好きになるのかです。

ラノベの読者層は男性がメインで、魅力的なヒロインを描けてるかが重視される。
それよりもラノベの人気キャラはヒロインというお決まりがあるのでこれは絶対に外せない要素。

逆にライト文芸は女性がメインなので、主人公や男キャラを魅力的にする必要がある。

とは言いつつも、ライト文芸はもっと広い括りに収まってる気がするので、読みやすい文芸作品であり、男女問わず楽しめる作品と思った方がいいのかもしれない。

4件のコメント

  • こんばんは。

    ラノベとライト文芸,そして文芸文学と日本では細分化されていますが、ラノベに関して言えば、その特徴は文体にあると思います。

    文芸作品ともなると難解な語句を用い、複雑な描写をして読者がそれを読解する作業を要するでしょう。

    しかし、ラノベは簡略化された文章や、その時々の流行りを取り入れ、読み解く必要性が無いのが一番の特徴でしょう。
    国語の成績が最低な人でも、意味が理解できる程度に噛み砕かれた文章だからこそ、誰でも手掛けられて誰でも読めるので。

    もちろん、ヒロインや主人公は重要な要素となります。
    共感を得る主人公とヒロインにファンが付けば、人気作に至りやすい傾向はあるでしょう。

    ライト文芸となると女性読者向け作品も多く、しっかりした情景描写や心情描写があって、読み込めるものでは無いかと。
    当然ですが、登場人物に魅力があることは必須の条件のようです。
    ラノベが想定する読者層を10代とすれば、ライト文芸は20代以降の少し大人向けとも言えますね。

    カクヨムや小説家になろう、では圧倒的にラノベ読者が多いので、ライト文芸や文芸作品は数字を得にくいです。
    読者自体は幅広い年齢層のはずなのですが。

    ちなみに「アナザーワールド〜」はライト文芸と見受けられるので、ここでは数字を伸ばせないでしょう。
    頭を空っぽにして読める作品が好まれるので。
  • コメントありがとうございます。

    う〜ん、僕の見解として言いますと、文体は作品によるのかなと思っています。最近では、一般文芸でも難解な表現をあまり使わない傾向がありますし、文体での差異はなくなりつつあると思ってます。

    人気ラノベであるソードアートオンライン。結構文体がしっかりしてるんですよね。これ本当にラノベか? って思うくらい描写が細かいですし、僕のよりも細かいです。まあ、内容はラノベなんですけどね。

    なので、文体での区別は僕にはできないと言いますか、全然わかりません(笑)

    東野圭吾、上橋菜穂子の作品を読んでみても、ちょっと文章に硬さがあるかな、程度にしか思わないですし、作品それぞれだと思いますよ。

    ちなみに意外かもしれませんが、なろう系って10代受けはあまり良くないです。
    ラノベとして販売されていますが、それらの購買層は30代とか40代とか、その辺みたいです。

    まあ、夢とか目標を追ってる時期に現実逃避して異世界へGO! なんて読みたくないですから当然といえば当然ですがね。
    コミカライズ作品も大人向けという位置付けなんで、そういうことなんだと思います。
  • こんばんは。

    文体に関して。

    ラノベと文芸では全く別物と言えるくらいに異なります。
    特に現在の人気作は小学生の作文レベルも少なくありません。
    あくまで人気作です。
    出版まで至った作品は校正校閲や改稿も含むので、相応のレベルに引き上げられています。

    黎明期とされる時期に出版された作品は、それぞれ個性的なスタイルがあり、ラノベだから「こうだ」というスタイルは、明確ではありませんでした。
    スレイヤーズは現在のラノベの雛形とも言える文体です。
    ロードス島は異なる、やや硬質な文体でした。文芸と言えそうな詳細な描写もあったので。
    こっちはSAOに通じる雛形とも言えそうですが。

    今、主流となっているのはスレイヤーズの文体でしょう。

    なろうで長らく読み専をやってきて、多数の作品を読んだ上で、硬質な文体は少ないと感じましたから。
    何よりラノベに求められるのは圧倒的読みやすさ、読み進めやすさでしょう。
    軽快にしてストレスフリーな文章。
    詳細な描写を省き難解な語句を使わない、など。

    文芸書に軽快さが無いとは言いませんが、概ね出版社含め、この認識で間違いでは無いでしょう。
    個人的にどう感じているかは別にしても。

    ゆえにカドカワに於いても様々なレーベルを持つのだと思いますよ。
    各々に個性があって共通項もあるわけですから。

    なろうの読者層に関して。

    ネットで「なろう 読者層」と検索すると40代50代の読者が多い、と言ったサイトがトップに表示されます。
    ですが、その調査結果は何のデータを分析したものか。
    少なくとも「なろう」の読者層を表したものではありません。
    書籍の売り上げデータであって、読者層の分析データではありませんので。

    主な購入者分布と、それをもって「なろう」の読者層とするのは、些か暴挙と言わざるを得ません。
    別の記事では「なろう」の主たる読者層は、20代が最多の44%で、次いで30代が24%、10代が14%となっています。

    40代50代は10代20代と比較して金銭的余裕があるので、購入者として上位に居るわけです。
    また、その年代はラノベ黎明期の主たる読者であります。

    分析とは検索上位結果でするものではありません。
    もう少し深く調べることをお勧めします。
  • 返信ありがとうございます。

    ですが、これ以上はヒートアップしそうなのでこれで終わりにしましょう。

    ◆文体に関して
    人気作というのは某転生したら液状に近いやつだった件ていうアレのことを言っているのですか?
    どちらにせよ、僕はラノベ人気作=なろう産、とは考えていません。
    もちろん、なろう産の作品も人気なのは多いですが、他にも人気作はあります。

    今の時代、各作者さんが最も力を入れているであろう冒頭のシーンは、いくらでも試し読みできるわけで、僕も新人賞に応募する上で、文体の研究はしました。

    でも、結局行き着いた結論はジャンルによりけり、作風によりけりというところ。ラノベにもシリアスな作品はあって、それらの描写がバカや思考停止の人でもわかる噛み砕きまくった表現だと合わないことくらい編集の人もわかっています。

    この考えは曲げません。新人賞の選評を見ても間違いないです。
    実際、86とかそうだと思うんですけどね。

    なろうで人気の文体はこうだから、ラノベもこうじゃないといけないという考え方は、ジャンルによっては作品の質の低下を招くと、僕は思っています。
    なろうだけでなくどの投稿サイトも特定の形式・ジャンルを好む人たちが集まっているわけで、その偏った人気だけを見て考えるべきではありません。

    ラノベと文芸の区別を文体の違いによって一括りに考えることができないというこの主張、そんなに違和感ありますか? まあ、全く同じとは言えませんがね。あやふやだから困るわけですから。


    ◆なろう系の読者に関して。

    ……えっと話が噛み合っていないようなので説明しますと、紛らわしい言い方でしたが、僕は書籍化されたラノベの話をしています。なろうサイト内の話はしていません。そこをごっちゃにすると、わけがわからなくなるので割愛します。

    あと、10代の話をしています。20代の話はしてません。20代の人気は転スラで決まりだと思っています。
    あれは色々とおかしいので今回は省きますが。

    で、世代論になりますが、年代によって好む内容というのは変わってくるわけであって、10代に多く支持されるのは健全な内容に限られます。
    少年誌が健全な内容ばかりの作品を連載するのと同じように、ラノベも中高生向け作品はその線引きをしています。なろう系によくある露骨な性描写は一切ありません。
    むしろ線引きのされてない作品は邪険にされます。というか、買っても友達に勧められないので話題が広がることもありません。
    転スラはその辺、うまくできていると思います。

    あと、10代は大人から一方的に努力を強いられているわけで、その辺を考えてもなろう系の主人公に共感できるのか? とも思います。

    金銭的問題について
    Web発のラノベの多くが単行本で出ているので、若者は手を出しにくいですね。
    となるとターゲットが比較的上の年代ということになりますが、売る側もその辺を加味して出版しています。大手の出版社には一般人が見ることのできない莫大なデータがあるわけで、一番利益が出る形で出版するはずなんです。なので、そもそもあの手の作品は若者をターゲットにしていません。


    ◆最後に
    おそらく、ゆうさん。書籍化作品とWeb小説を一緒くたにしてるから、主張が合わないんだと思います。

    僕は商業ベースで考えていますし、Webで読まれることを半ば諦めています。だって、コンテストとか新人賞に応募するのに商業ベースで考えた方が良いと思いません?
    まあ、Web小説コンテストに応募するならそのサイトで読まれる必要がありますけどね。

    確かに小説家になろうには、文章が稚拙な作品が多いのも事実。でも、それは素人が書いた作品であって高望みするものではないと思います。たまに光るものもありますけどね。

    ではこの論争は終わりにしましょう。お疲れ様でした!
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