勇者ギルドは、およそ百年前に設立された国際組織である。
稀に生まれる「英雄級」の魔力量を持つ者たちは、一国に管理されれば、その力が政治や戦争の道具として利用されかねない。
それを嫌った英雄たちが、自らの意思で世界へ貢献することを目的として設立したのが勇者ギルドである。
勇者ギルドは特定の国家に属さず、中立を掲げる。
そのため国家間の戦争には一切介入しない。
また、通商連合諸国と、それに反発する諸種族・部族の同盟である「魔王軍」との武力衝突にも基本的には参加しない。
ただし、黒山羊と毒ヘビの教団のような国際犯罪組織や、一般市民へ無差別な被害を及ぼす集団については討伐対象としている。
勇者の主な任務は、人類では対処困難な脅威への対応である。
具体的には、
災害級以上の魔物の討伐
高額賞金首の捕縛・討伐
国家から要請された重大事件の調査
未知の脅威への対処
などを担当する。
この世界には勇者は存在するが、「魔王を討伐する」という役割は担っていない。
勇者ギルドの最高意思決定機関は「十三賢人会議」と呼ばれる。
十三名の賢人によって構成され、勇者の認定、派遣、規約の制定、重大案件への対応方針など、勇者ギルドの最高意思決定を担う。