新たに連載を開始します。
「悪女役で返り咲く」と同様に、応募用のカテゴリから選択して書いた作品になります。
一旦は20話まで用意していまして、応援して下さる方が多ければ続きを作っていこうと考えています。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。
【あらすじ】
商家から公爵家へ嫁いだエレナは、結婚から二年、夫レオンに妻として向き合われないまま過ごしていた。
ある晩、銀盆の下に隠された施療院の急報を見つける。
三日後、病児と保護児が眠る小児区画の暖房が止まるという。
倒れた下働きの少年。
届くはずの薪が消えた西倉庫。
二重の受領印と、封蝋箱に残る不自然な記録。
泣きつくのでも、怒鳴るのでもない。
エレナは帳簿と証言を一つずつ積み上げ、子どもたちの暖を奪った仕組みを追い始める。
冷たい夫は、彼女の働きを見て少しずつ目を向け始める。
奪われた発言権、止まった領地の暮らし、不器用な夫婦の距離。
小さな暖房停止の調査は、公爵家を立て直す改革の入口へ変わっていく。