自分の中で面白いなって思ったネタがでてきましたので新しい作品を連載しようと思います
タイトルは、
『俺の帰り道では、いつも誰かの物語が始まっている』
です
主人公は、ただ実家に帰ろうとしているだけの旅人
馬車にも乗らず、転移魔法も使わず、ただ歩いて帰る
道中で腹が減れば村の食堂に入り、夜になれば宿に泊まる
酒場やギルドに立ち寄って、飯を食べながら隣の客の話を聞く
すると、そこで聞こえてくる
「魔法の国と剣の国が戦争を始めたらしいぞ」
「公爵家の長男が奴隷と恋に落ちたんだってよ」
「エルフの里を抜け出した少女が、東の国で冒険者をしているらしい」
「竜帝が崩御して、皇子たちが帝位を争ってるらしいぞ」
「勇者一行が、とうとう魔王討伐に出発したらしい」
世界では、今日も誰かの人生が大きく動いている。
けれど主人公は、その物語の主人公ではない。
たまに街道ですれ違う
道を聞かれる
酒場で隣の席になる
飯屋で相席になる
ほんの少し言葉を交わして、別れる
そして――その人物の本当の物語は、主人公と別れたあとに始まる
この世界は、とてつもなく広い
主人公が知らない場所で、数え切れないほどの物語が同時に進んでいる
この小説は、そんな世界を「ただ歩いて帰る」一人の旅人の目線から眺める物語です
主人公が世界を救うわけではありません
世界の危機に毎回巻き込まれるわけでもありません
ただ歩いて、食べて、飲んで、眠って、また歩く
そのかたわらで、誰かの物語が始まっている
そして、もしかしたら
ここで語られたほんの数行の物語が、いつか一本の短編になるかもしれません
もしかしたら誰かの作品の物語が飲んだくれにかたられるかもしれません
そんな感じで、世界をどんどん広げていけたらと思っています。
よかったら、主人公の帰り道に少しだけ付き合ってください。