『6体の王の話をしてやろう』
女神から生まれ出た最初の王は、この世界を作った。
二番目の王は緑の巨人を作り、大地を整えた後、ヒトの中から聖女を誕生させ、人々に慈愛を与えた。
三番目と四番目の王は双子で、二体で一つの世界を作った。それぞれが光と闇を担い、互いが互いを補いあった。
遅く生まれた王ほど、力は弱まっていった。
五番目の王は、己の力を補う番となる竜を誕生させた。だが、巡り合わせがあって、竜は番とはならなかった。力は欠けたまま、世界は鼓動を続けているが歪みも大きい。何かがあれば世界と共に王も消えてしまうだろう。
そして、六番目の王は……
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