奏人からもらった手紙。
私の、一生の宝物。
何度も、何度も読み返したから紙はよれ、少し黄ばんでいる。
折り目のところだけが、真っ白なまま。
何かがあればすぐに読み返す。
私にとってはスマホより、財布より、家の鍵より必需品だ。
どこに行くにも持って行くし、読む度に助けられる。
最後まで、奏人は私の自慢のパートナーだった。
もう、書いてある文章は全て暗唱できる。
なのに、奏人の文字からしか得られないエネルギーがある。
一文字一文字、奏人からの愛を感じる。
文字という無機質なものにさえ、彼は愛を込めたのだ。
それだけで。
――否。
それすらも、全てが愛おしい。
私も、あなたを愛している。