「なんだよ!サカナクンサンって!完全に偽名じゃねーか!気づけよ!」
「いや、確かにサカ=ナクン=サンと報告書には書いて提出したでしょう。見てないんですか?」
「み、見た」
「何故、大尉はあの男が異世界人だと分かったんです?」
「あっ!ああ?お、俺は異世界とかに詳しいんだよ!研究、そう!研究してたんだ!」
「へ、へぇ……」
「なんだよ少尉、その目は!」
「いえ、大尉の目が泳ぎまくってるなぁ、と」
「泳いでネーし、全然クロールしてネーし!とにかく、あいつが異世界人なのは間違いねー」
「まぁ、それが分かったところで、どうしようもないのは変わらないんですがね」
「あるだろ!異世界人だぞ?あの神によって集団転移させられてきたヤツらなら、帝国だって大っぴらに敵対することができなくなるかもしれんだろ?」
「そんな!これだけやられておいて!」
「いや、おそらくアイツはそれを隠そうとしてるからなぁ〜。偽名とか使ってるし」
「ならば、問題ないのでは?」
「しかし、生きたまま捕らえたいところではある」
「それは研究対象としてですか?」
「いや、生きて確保できれば国益となる事は間違いない」(それに、俺個人としても興味がある。そう、前世の記憶にある日本と日本人に……)
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なーんて会話があったかも