第150話までお付き合いくださり、ありがとうございます。今回は、廃棄予定の文具の中から蒼が見つけた「旧式防振筆記軸」を少しご紹介します。
作中では、この道具の外装にある縦の割れ目は、握る力を内部の保持輪へ伝えないための逃がし溝です。細かく速い揺れを和らげながら、ゆっくり文字を書く動きにはついていく仕組みになっています。破損に見えた部分にも、きちんと役目がありました。
その溝が接着剤で埋められていたため、蒼からは「修理して壊したのか」の一言。直そうとした跡が、かえって働きを妨げていたわけです。見た目だけではわからない道具の役目を拾うところに、蒼らしさを感じていただけたら嬉しいです。
『底辺鑑定士の俺、誰も気づかない“ゴミ”の真価が視えるので、深』はこちらから読めます。
https://kakuyomu.jp/works/2912051602328023762
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