初めてのサポ限近況ノートを作りました。
青春怪異譚の歴史オタク的な後書きと言うか、史書のどの部分から舞台設定や人物をキャラクター化したかという舞台裏です。
以下に内容一部を載せますので、それを見て読むかどうかご判断ください。あまりにもニッチな内容なので円盤特典とか映画来場特典みたいな感じの……オタクの独り言です。覚悟する人だけおいで、みたいな。
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①時期設定
紀元前577年を想定して書きました。大変、無理のある想定です。
まず、前提として史記と春秋左氏伝(以降左伝)ではどうしても計算が合いません。
史記を参考にすると趙武の父・趙朔(ちょう/さく)が死亡したのは、紀元前597年の邲の戦いの直後となります。趙朔の死後、母親の荘姫(そう/き)は趙武を出産したことになっています。この時、妊娠が発覚していれば殺されていた可能性が高いという緊迫した状況でした。どうも、出産するまで妊娠がばれていなかったようです。
仮に趙武の生誕を紀元前596年とします。
ここからは左伝の話になりますが、荘姫の密通から始まった趙氏の族滅が紀元前583年となり、趙武が趙氏を継ぐことになります。史記でも、15才の時に許され戻っているとなっております。
この2つを合わせると、紀元前577年は趙武が21才となります。数え22才かもしれませんが。
ゆえに、紀元前577年を舞台にしております。計算が合わないのは、これだと趙武の享年が57才になるのです。左伝では50才にならず死んだと記載されれているのです。そうなると、史記準拠による趙武の父の死亡年自体がおかしいのです。そして、左伝には趙朔の死亡は確認できません。左伝あるあるフェードアウトです。
まあ結局、作中では何年というものを開示していないので、時空の歪みを承知で突き進みました。
個人的には史記のほうがおかしいのではないか、と思うのですが、趙朔や程嬰のエピソードは史記しかなく、これを無視して趙武という人は書けないので、目をつむってます。
とまあ、ここまで書いておいてなんですが。
(以下続く)
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まあ、ご判断の上、よろしければ。