この映画を私は観ていないのですけど、某映画評論サイトが酷評しておりました。今年一番の駄作とまで言っております(汗)。なのに、公開直後の夜のSNSのトレンドに『#映画逃走中まさかのマジ泣き』みたいなタグが……。プロモーションの一環みたいなんですけど、ちょっと覗くとマジで感動している人が大勢いるみたいなんですよね。
やらせ臭いところもあったので『映画逃走中』と言うタグで再サーチしてみても、映画の不出来と言う内容はほぼ見つからず……まぁ探せば見つかりはしますけど。
どうしてこう言う現象になるのかと言えば、出演者にアイドルがいたから。そう、この映画はアイドル映画なのです。ファンはアイドルが出ていればそれだけで満足するのです。一般的な映画のクオリティに達していなくても。
多分逃走中を映画にするぞって企画が出た時に普通に作ったんじゃ爆死決定だと分かったんでしょうね。その場合、内容を良くするか出演者で釣るかの二択があって、フジテレビは後者を取ったと。
これって、リアル推しの子の初期エピソードです。出演者を揃えれば出来がアレでもお客さんが勝手に感動してくれるなら安いものですわなー。こう言うのを昔からやってっからアイドル邦画はニッチなままなんですな。一般人はお呼びでないのですな。
SNSで不評が余り見られないのも、不評を感じる普通のお客さんはまず観ないから。出演者のファンと、駄作が分かっていて怖いもの見たさで見る一部の人しか観てないんです。そりゃファンが8割くらいだったら絶賛コメントが並びますわ。
今までは映画デビルマンが駄作の基準でしたけど、今後は映画逃走中が駄作の基準になるのかも。少し前に駄作で炎上したと言えば大怪獣の後始末でした。私は逃走中以外の2作は観ていますが、どちらも楽しめましたよ。
でも映画逃走中は観ません。元々のテレビ番組の方も見てないですからねー。興味のない番組の映画なんて選択肢に入りませんわ。
映画がテーマなのにエッセイに書かないのは映画は観ないから。その映画の構造についての考察なので、そう言うのは近況ノートで十分なんですな。