魚が泳いでる
黙って泳いでる
空を見上げる
言葉が泡になって溶ける
どこまでも手を伸ばして
空中に自由って書いて
何もする事がないだけなのに
うまく言葉に出来ないだけなのに
独りよがりで遊んでいるから
虹色の光をただ眺めている
沢山の賛成と反対の雨
僕の傘には穴が空いている
浮かんでは消える気泡
そうやってちょうどよくしぼんでいくんだ
お気に入りの曲は色褪せない
シワシワをまだ認められなくて
歩き方が変だからって
みんな見て見ぬ振りをする
そんな幻がまとわりついている
窓に映る鳥の幻影
機械じかけの神様に呼ばれているから
僕はもうここにはいられないから
君たちは水槽の中でお休み
ほらもうあんなにお月さまが真っ赤になっている
何を考えているのか分からない
頭の中の言葉が全然足りない
上昇していく目に見えない何か
あたらしさはとてもなつかしいひびき