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創作の趣味は特殊

 きっかけはミクシィニュースのコラムにあった趣味は褒めて伸ばしてね的な記事だったと思うのですけど、そのコメントで趣味は下手の横好きなんじゃないの? 的なものがずらりと並んでいたんですよ。そこで、あ、普通の人の趣味ってそんなものなんだと意識の違いを実感したんです。

 考えてみれば、普通の人の考える趣味って遊びの延長ですよね。まぁ本気で趣味を楽しむって人もいますけど、基本的には時間が空いた時の暇潰しの人が多い訳です。暇潰しと言う事は、向上心が必要とされていないんですよ。だから意識が低いし、高くしようとも思わない。だって向上心が強いとストレスになるじゃないですか。ゲームをするにしても、詰まったらそこで終わるんです。ストレス発散でするものですからね。それはそれで気楽な面があっていいと思います。

 では、創作が趣味の人はどうでしょう。遊びや暇潰しの人がいない訳ではないでしょうけど、基本皆さん向上心が高いですよね。そして少しでも良いものを作ろうとする。その理由としてはプロへの道が開けていると言うのもあると思います。プロを目指すと言う事は就職活動ですよ。普通の消費するだけの趣味ではそうは行きません。そして多くの人は消費するだけの趣味の人ばかりなのです。

 例えば将棋が好きな人、いますね。でも彼らはプロにはなれません。プロの世界に行くには方法が決まっていて、そこからズレればプロになれないんです。ズレた人は遊びで将棋をするしかありません。他のプロも一緒です。一握りの人以外はプロにはなれないのです。チャンスがないんです。
 て言うか、そもそもプロを目指してはいないでしょう。趣味でやる人はね。適当にやって楽しかったらそれでいいんです。まぁそれが本来の趣味の姿なのかも知れませんけど……。

 例えプロを目指していなくても、創作が趣味の人の多くはネットで作品を発表するでしょう? すると反応が返ってくる。これだけでも違います。自分だけのために作っていたものが、見てくれる全ての人のために作るようになるんです。そりゃあ他の趣味とは向き合い方が全く違ってきますよね。

 他の趣味の人はテキトーなものです。意識も低いし下手の横好きで満足してます。そんな人達と一緒にするんじゃねえやっ! って感じですわ。

 今はメルカリとかもありますし、モノ作りが趣味な人もそれを商売にも出来ます。それで人気になって作家に転向する人もいる事でしょう。小説を書いたりイラストを描いたり漫画を描いたりも、実力と運があればプロへの道は開けています。キンドルとかで自分で出版も出来ますからね。儲かるかどうかは別として。

 ネットが発達した事で、趣味の技術を向上させる人が増えたように思います。その分、気楽に楽しむ事も難しくなってしまいましたけど……。読者がいるからやめられないとかね。下手の横好きで済ませられるものではないのです、創作趣味は。

 本当、そう考えると創作が趣味の人って特殊! ですよねぇ。

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