とある作品を読んでいたら内容がすごくリアルなので、作中に起きた事を経験しているのかなと思ったら、その人の実体験ではなく、色んな資料を読んで発想しました的な事が書かれてあって、こりゃすごいと思った事がつい最近ありました。
実際に体験した事が一番リアルだとは言え、そうでなくても書きようなんですよね。そりゃそうだって話ではありますけど。
誰も異世界に転生した事なんてないのに多くの人は異世界転生のファンタジーを書きますし、人を殺す作品を書いた人のほとんどは殺人などした事はないと思います。
そう、経験が全てではないのです。
だから昔の有名作家さんは取材に情熱を注ぎました。綿密な取材はリアルな物語の描写には必要不可欠です。ラノベはそこまでの緻密さを求められてはおりませんけど、取材を全くしないで書いた話はどこかスッカスカだったりするのではないでしょうか。
まず物語を着想したらそこから必要と思われる事柄の資料くらいは集め、物語に厚みを加えるべきなのでしょうね。ネットでググっただけでも違ってくるのではないかと思います。
資料を集め、それを物語に組み込む、ここでも作者の力量が問われますよね。まるで自分が体験したかのようにリアリティを感じる書き方の出来る人と、如何にも資料丸写しな書き方しか出来ない人。いくらかは経験で埋められるのかもですけど、センスのある人には敵わない部分はある気がします。
私はいつもほぼ思いつきだけで書いていますけど、これでは全くリアルではないなとは思っています。もっと物語に真剣に向き合わねばですね……(汗)。