①まず、人類として誕生します。
※ここは重要です。
小説を書くには、まず人類である必要があります。
②とりあえず、生まれて数年したら、ひらがなから学びます。
「あ」「い」「う」などですね。
まだ物語を書くには少し早いので、この時点では焦らなくて大丈夫です。
③カタカナも覚えます。
地道に学んでいきましょう。
④さあ! いよいよ漢字です!
せっかく人類に生まれたのです。小説で表現するために、母国語の読み書きだけは覚えましょう。
テストは赤点でも大丈夫です。
このあたりまで、およそ十年前後かかります。
⑤ある程度の年齢で、アニメや漫画、ゲームに触れます。
『スレイヤーズ』や、ゲームでしたら『クロノ・トリガー』などがおすすめです。個人の趣味です。
とにかく、ファンタジー作品への興味を育みましょう。
上記の例えで世代が完全にバレましたが、気にしてはいけません。
⑥思春期に入りました。授業中は空想ばかりになり、勉強が疎かになるかもしれません。
自然と周囲の目が厳しくなるので、性格がやや卑屈になります。
それでも無理に矯正せず、己に正直に過ごしましょう。
⑦時が経ち、成人になります。
活字離れした、思想も特にない、怠惰なクソ学生が出来上がりました。
しかも陰キャでオタクです。
あーあ、やっぱ失敗したかもしれません。
しかし社会に出たあたりから、なぜか急に小説を読みたくなってきます。
アニメ以外の映画も、昔より観るようになります。
ただし、昔好きだった派手なエンタメ作品ではなく、人間が悩んだり、間違えたり、取り返しがつかなくなったりする話ばかり好んで観ています。
「こんな私でも、価値はあるのか」
「いや、そもそも人間の価値とは……?」
それらの作品を通して、どういうわけか、たくさん面倒臭いことを考えるようになります。
学生時代、苦い思い出でもあったんでしょうか?
何か、いい感じに様子がおかしくなってきました。
ここまで来たら、もう少しです!
⑧ある日、思います。
「物語っていいな。自分でも書こうかな」
ここまで約ウン十年です。
うっわ……長いですね。
⑨ファンタジーを書き始めます。
子供の頃に摂取した剣と魔法に、
成人後に摂取した人間の矛盾、後悔、家族問題、死生観などを混ぜます。
よく混ぜます。
さらに勇者、王子、女王、魔族などを加えます。
⑩「なんか変なのできた」
おわり