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    鎮魔師

    蔡国の鎮魔司の長司(長官)であり、唯一の鎮魔師である房空燕(ファン コンイェン)は、鎮魔司の解体により官位、家、何もかもを突如として失い、清々しくも途方に暮れていた。 そんな時、隣国である湊国の将軍・盛子豪(シャン ズーハオ)が空燕の前に現れる。 鎮魔師としては初めて会う筈の子豪に「一緒に湊国に現れる魔を鎮めて欲しい」と請われ、実のところ魔を見ることも聞くこともできない空燕は困惑するが、報酬に目が眩みこの依頼を引き受ける。 湊国南の国境の神隠し、馬の名産地の人食い事件、都で起こる不可解な自死と病死、北の地での人攫いと子豪に迫る影。 空燕は旅の仲間達と共にこれらの魔を鎮める中で、今までの人生で得られなかったものを得ていく。 全てを失った男が大切なものを得て、それを守ろうと奮闘し、周囲の人々の人生をちょっとずつ変える。そんな人生の物語。 (参考年代 AC200年代。出てくる魑魅魍魎は中国の妖怪の名前を使っていますが、詳細は捏造です。レイティングはほぼなしです。) 《主要登場人物》 房空燕…30歳。主人公。     人の良さそうな顔の普通の人。     金にがめつい。     肉と酒、美女(観賞用)が好き。     元蔡国鎮魔司長司。     ある日いきなりリストラされる。 盛子豪…23歳。     厳つい顔。豪商の家の出。     金に困ったことがない。     美女(同衾用)が好き。     湊国鎮北将軍。     女の趣味が悪い。     禍々しい影の持ち主だが……。 『真叶』…空燕の剣舞用の愛剣。 真叶…空燕の剣舞用の愛剣に宿った剣霊。 虎?猫?の形をしている。 姐さん喋り。    憐…11歳。稀に見る美少女。   ひょんなことから空燕の弟子になる。 ※補足事項 作中空白の部分があります。一番近い言葉は“信仰”に“郷愁”が入り混じった感じと思って書いていますが、何の言葉が入るかは読む方にお任せします。 許可なくコンテンツまたはその一部を転載することを禁じます。(日本語版、翻訳版とも) Reproducing all or any part of the contents is prohibited without the author's permission. (Both original and translated ed.) © 2023 Kagishippo

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