私は元々個人運営の小説投稿サイトである『ライトノベル作法研究所』にあった鍛錬投稿室で作品を投稿していたのですが、その投稿室が閉鎖されてしまい(前述のライトノベル作法研究所自体は創作のお悩み相談掲示板として現在も活発に動いています)、その後は公募勢として活動していました。
その当時から既に連載が前提のweb小説隆盛の時代でしたが、私はいわゆるテンプレートというものが書き手側の観点からして発想の段階で物語に制約を生むのが窮屈に感じてしまい、そのまま手を出すことなく長らく仕事の合間を縫っては公募用の作品を執筆するといった生活を送ってきまして……
個人的に承認欲求は他人と比べてあまりないと自負していましたし、以前活動していた鍛錬投稿室という場所はその名に鍛錬とつくこともあり厳しい批評も上等、といった空間でその手の批評にも人並み以上には耐性がありました――が、月日が経つにつれ公募勢になってからは勝手が違うことに気がついたのです。
公募では基本的に評価シートというものがあることは多くの方がご存知とは思いますが、当然ながら何百何千と応募作品があるわけでして、選考結果が出てそこから評価シートが送られてくるまでにはかなりのタイムラグがあります。
しかも応募する賞にもよりますが一次選考を突破しなければそもそも貰えない場合もあったり、また高次まで残らなければ評価が貰えるのはたった一人だけと、投稿サイトに作品を掲載していた時よりぐっと自分の書いた作品が人目に触れられなくなっていきました。
それでも最初は気になりませんでしたが、公募に出すようになってから四作目の作品の詳細プロットまで完成させ、実際に作品を書き始めから程なくしてからのこと――私生活において少々苦労していた時期とも相まったのか、突然『この作品で本当に通用するのか?』と自身の作品に疑問を覚えてしまい――その状態になって初めて、このままでは不味いと感じたのが、昨年11月末の話でした。
疎かにしていて久しく忘却の彼方にあった『小説は多くの人に見てもらってこそ』であることを思い出しては、昔から考えていた個人的な思想からweb連載を始めようと思い立つのですが――
(次回へ続く)