そんなわけでエピソード3が完結――なのですが、8月度の近況報告でも述べたように今回は初の2部編成ということで、次回に続きます。
展開の進みが重い、遅いと感じた人もいるかもしれませんが、天気予報によると時期に雨は上がって晴れ間が広がるとのことです。もう少しだけお付き合い頂けると幸いです。
【※以下、本編に関するネタバレや裏話等を含みます】
今回は書きたいことが色々とございますが……まずは話タイトルの試みについて。序盤と終盤の各2話以外に、作中に登場する歌の歌詞をタイトルにリンクさせてみました。
こちらに関してはまず物語全体のプロットを制作した上で、後から『文中で歌うシーンを細かに描写するとくどいしタイトルに採用したらいいのでは……?』と思い立ち後から制作した次第でして。
話そのものは意識せずコンセプトを元に『作詞』という形で作ったので、各話の内容とそこまで整合性は取れないものと想定していましたが、意外と匂わせとしてはそれっぽく当てはまっていたのは嬉しい誤算でした。
――ただ、困った点もありまして。
1つは予定話数や分割等によるズレの調整。こちらは切替わりタイミングだけは明確に定めていたため、1行分の歌詞を分割したりして対応――これはまだよかったのですが、話数表記をやめてしまった関係上、細かな部分を見返したい時に『これって何話で書いたところだっけ?』でとにかく不便極まりなく……作詞を独立して書いたが故の弊害で、タイトルと内容が頭の中で結び付かなかったのが原因です。
本当はエピソード4にて新曲の歌詞で同じことをやろうと考えていましたが、上記の問題や読者視点からもわかりにくいだけと思い、今回限りの奇策とさせて頂きます。
また後日、複数の曲の歌詞を纏めたものを『ミニアルバム』という形で投稿する予定です。分類としてはポエムになるでしょうか、いつか余力があれば実際に曲の方も手掛けてみたいのですが、如何せん素人ですので期待はしないでください……
続いて本エピソードの主役といってもいい雨夜凛音について。
……皆さんからすると彼女はどう映りましたでしょうか?
あまり良い印象を抱かない方もいるかもしれません。個人の好みというものがある以上それは全てのキャラクターに言えることではありますが、彼女の場合は特に人を選びそうな難儀な性格と作中での行動を取っているので……執筆過程においても、細かい変更を幾度か経てどうにか着地させています。
当初の設定段階として、彼女は『拘りの強いアンチ変化』キャラクターを掲げていました。周りで何が起ころうと失うものがあろうと自分を曲げず、それでいて自分の目標を貫き通す――自分を曲げないキャラクター自体は珍しくないと思いますが、この雨夜凛音という人物の場合やや我が強く、手を差し伸べてもやり方次第では突き放してしまう始末。実際に物語を書き進めて行くうちに、彼女の言動や態度に作者である私が頭を悩ませる事態に何度か陥りまして……
彼女は上記のコンセプトに加えて(あからさまなので皆様お気付きかとは思いますが)、主人公の愛華の対比となるようなキャラ設計となっています。水と油、当然何度か作中でもぶつかっていたわけですが、それもあって余りにも身勝手が過ぎると嫌悪感が勝ってしまうどころか、愛華にさえも『こんな奴になんでそこまでして構うの?』といった心象を読者に抱かれてしまう懸念もあり……
彼女の過去でそうなるに至った経緯を描きつつも、それらが変化をもたらしすぎて当初のコンセプトを可能な限り崩さないようにするバランスの塩梅には気を遣いましたが、それ故に今回はかなり彼女の受け取られ方が気になると同時に、前後半の空気の重さや全体を通しての文量バランスなど、懸念事項が過去最高に多いのは反省点かもしれません……
一人で好きなように書くのは一見楽なように思えますが、物語が膨らんでくるにつれ編集という第三者の立場がいることの、ブレーキや調整役という存在の大切さを身に染みて痛感させられましたね。
そんなわけで駄文を長々と書き連ねて参りましたが、次回はいよいよ後編――知り合いらしき凛音と桧依の因縁とは、愛華が導き出した桧依への答えや桃羽たちとの対バン、そもそもメンバーは集まるのか等々――一つの区切りとして大きな展開を迎えていきます。
そんなエピソード4ですが、10月上旬に連載開始予定です。詳細な日程は決まり次第別途近況ノートでお知らせしますので、次回をどうぞお楽しみに……!