作者の根岸です。
普段は、いわゆる日本語学校で専任講師として働いています。平日はホワイトボードに張り付き、週末はランニング……のはずだったのですが、怪我をして以来、まともに走れなくなりました。もちろん、不摂生も少しあります。
大学院を修了してから、気づけばもう一年が経ちました。今も細々と、学会で発表を続けています。
学会というと、少しハードルが高いものに見えるかもしれません。けれど、私の感覚では、どこかコミケに似ています。
たとえば、先行研究は原作のようなものです。
その原作では描ききれなかった部分を補ったり、新しい解釈を加えたりして、自分なりの発表をする。もちろん、研究なのでルールや作法はありますが、「自分はここをもう少し見たい」「この視点から考えてみたい」という気持ちは、創作にも通じるものがあるように思います。
そんな日々の中で、私はAIに誤字脱字のチェックを頼んだり、文章の構成を相談したり、時には私生活の愚痴をこぼしたりしていました。
そして、ふと思いました。
いや、待てよ。
こんなふうにAIと話しながら、研究や仕事や生活を何とかつないでいる人は、自分だけではないのではないか。
この作品は、そんなところから生まれました。
文才にはあまり自信がありません。正直なところ、AIに助けてもらっている部分もかなりあります。
それでも、現場で働くこと、研究を続けること、そして言葉に支えられながらどうにか現実に戻っていくことを、自分なりに書いてみたいと思いました。
よろしければ、少しだけお付き合いください。