「……ここはどこだ？」
ある日、あまりにも突然すぎるタイミングで何処かも知らない謎の空間に飛ばされてしまった僕は首をかしげる。
「誘拐、されるような要素は何もなかったと思うが」
僕は今日も一人、執務室で作業を行っていたはずである。別に油断していたわけではない……このように誘拐されたのは少し、いや、かなり理解出来なかった。
少し、辺りを見渡せばそこは無限に広がる空も地面も真っ白な空間である。
「……ッ！？」
ただひたすらに困惑していた僕は突然感じた悪寒に慌てて身をよじらせる。
「何奴！？」
そんな僕の頭を掠めるように通り過ぎていく炎の魔術に眉を顰めながら魔法の飛んできた方向へと視線を送る。
そこにいたのは偉く小柄な一人の少年であった。
今、この場にいる蓮夜は知らぬであるが、そこにいたのはとある世界で最強の名を欲しいままにする魔導士であるマキナであった。
決して対話を図ろうともせずにこちらへと魔法を放とうとしてくる少年に僕は眉を顰める。
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あとがき
本作は自分の誕生日記念で投稿した特別ＳＳのサンプルとなります。
内容としては自分が連載している二つの作品の主人公がクロスオーバーし、最強主人公同士がぶつかり合うような内容となっております。
全文の方自分のサポートなっていただければ、限定近況ノートの方で閲覧可能です。興味がありましたら読んでいただけると幸いです。
『世界最強の魔導士は勇者パーティーから追放されたい！～え？イケメン集団の集まりだと思っていた勇者パーティーが実は全員女で、しかもヤンデレ化している？何それ知らないんだけど～』
『ゲームで死ぬ悪役貴族に転生したのでまずは自身の死亡フラグを折るために主人公をTS薬でシャブ漬けにしてメス堕ちさせたいと思います』