テーマは『孤独』。『教科書に載っていそうな作品』を目指して執筆したもの。執筆、ましてや投稿サイトに投稿するのは半年ぶりなので、基本となる起承転結と伏線(と言っていいのかは分からないが)、その回収に重点を置いた。
初期案の主人公は渡り鳥だった。タイトルは『大きな雛鳥』。こちらの方が『大きな』、『雛鳥』でインパクトがあるが、現実的に考えて渡り先に居るにしても渡り元にいるにしても、初年の越冬越夏がどう考えても無理なので没になった。
さて、話を本作品に戻し、全体の自己評価をすると、ある程度後悔はあれど、ほどほどに良いのではないか。というような感じの作品である。
最後がカクヨム甲子園に応募する関係上巻きになってしまったのはあるものの、果実の性格は一貫しているし、綿毛の『兄弟との旅』という伏線を、『弟たちとの旅立ち』すなわち『孤独からの逸脱』として回収しきれたことも大きい。
これを足掛かりにして、さらなる執筆力の向上へ向かっていけたらと思っている。