本屋で興味本位で買った本がめちゃくちゃ面白いということは、よくある。この本もその一つだと思う。
「成瀬は天下を取りに行く」。
この小説は、やれば何でも器用にこなせるが、天才過ぎて周りから避けられている成瀬が、いろんなものの天下をとりにいく話だ。
成瀬はとにかくめちゃくちゃで、もうすぐなくなってしまう近所の西武大津店に毎日通い、中継に映るといいだしたり、いきなりMー1に出ようとしたりする。
完ぺきではないけど、かっこよくて面白い成瀬に目が離せない。
最初から最後までスカッと始まりスカッと終わるので、読んでいて気持ちいい。
素晴らしい作品に出会えた。あと、私も坊主にしてみようかな。