『僕の声を、君にだけ』
【第12章 前編:消えたい、消えたくない】を読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。
重い描写もありましたが、最後まで心を寄せていただけて感謝しています。
心の傷は、すぐには癒えません。
大切な人がそばにいても、ふとした拍子に揺れてしまう――
そんな想いを、ただ静かに描きたいと思いました。
どこかにいる誰かの心に、そっと触れられるように。
痛みや、生きづらさ、消えない過去――
その中にも、かすかに咲く “ひとしずくのぬくもり” を描きたい。
救われたい気持ち。
誰かを救いたいと願う気持ち。
そのあわいに漂う小さな光を、言葉にしていけたら。
この物語が、ほんの少しでも寄り添えるものになれたら嬉しいです。