エッセイで紹介した作品がありますよね?
幼いころ結婚の約束をした女の子と、高校生になって再会したって作品です。
面白くなりそうだけど、気になることが2点あるって書いたモノですよ。
その後、どうなったのか?というと……
気になる点が悪いほうへ当たってしまったのですよね。
それで私の悪い所というか、お節介心がわきましたよ。
作者さんへ伝えるべきか?
エッセイ当初からのこの悩みはちっとも解決していないのですよ……
具体的に述べますと、この作品のキモは――
・約束の子の「付き人」が主人公の婚約者として押しかけてくる
なのです。
約束の子は日本でも有数なお金持ちの子。
そんな子が一般人(主人公)と結婚なんて、その子の親が許さないのですよね。
そこで送りこまれるのが、約束の子の付き人(女性)。
ここまでは面白いと思うのですよ。
だけどエッセイでも書きましたが、付き人が押しかけてくるシーンに問題があるのです。
主人公の義父へ「仕事をクビ」にすると暗に圧力をかけて、付き人を婚約者にさせるのですよね。
それを付き人が主人公へ告げるのもマズイです……
付き人に「ヘイト」が集まるからですよ。
言っちゃうと、物語の登場キャラは「ほぼクソばっかり」になっているのです。
義父も圧力に屈して、主人公から約束の子を離そうとする(別の婚約者をあてがうのを許してしまう)。
母親も反対しないどころか、喜んで付き人を受け入れるので義父と同類。
自分の子ども(主人公)の気持ちを一切聞かないクソになっています。
付き人もクソ。
だって主人公と約束の子、どちらの気持ち(両想い)なのを知っていながら、堂々と邪魔宣言するからですよ。
約束の子も半分クソかな。
自分の付き人の動向が可笑しいと気づかないのですよね。
想い人(主人公)と距離が近くなっているのに、何でソコ鈍感なの?
さらに主人公もそう。
想い人(約束の子)がいるのに、付き人が押しかけてきたのを「まんざらでもない」のですよね。
受け入れてしまうのですよ。この浮気者め!
最新話で付き人の親代わりぽいキャラがやってきましたけど、これもクソでしたね。
作者さん的には、このキャラを「良い人か主人公の味方」としたいのでしょうけど……
主人公に「結婚しなくても良い」と言いますが、「婚約は義父への圧力があるから断れない」のは無視ですよ。
婚約って「結婚の約束」なのにな。
良いとか言っても、婚約を断れなかったら実質意味ないじゃん。
自分が悪者になりたくなくって言っているだけじゃん。
そう思うなら、お前が「何かやってみせろ」なのですよね。
婚約を断っても義父へ不利益こないよう手を回すとか。
作者さん、もしかしてなのですが、婚約を断れなかったら「結婚するしかない」ってわかっていないのでしょうか……
「婚約」を断れなくっても「結婚」しなくって良いなんて、アクロバティックなのですよね。
こんな感じで、登場しているキャラが「主人公の悪状況を放置」しまくるクソになっているのですよね。
(悪状況:主人公と約束の子の仲を引き裂こうとすること)
どのキャラの行動も、むしろ悪化させているだけなのです。改善の兆しがありません。
しかも主人公もその一人というヤバさ。
だから読んでいてもストレスだけが高まって、何が面白いのかわからなくなっているのですよ……
とまあ、こうした「ヤバい状況」なのをやんわり伝えるべきか悩んでいるわけです。
だけどな、ここまでだと伝えることって「作者さんの気持ちを折る」と思うのですよね……
こうして近況ノートに書くくらいしかないのでしょうね。
気になっていた作品なのに残念です……