「この想いを調べに乗せて【長編】」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883150251 本作をお読みくださいまして、誠にありがとうございました。
本作は「うま恋コン」で書き殴った短編から着想を得て一週間で書き上げた長編でした。
特になにか策略があったわけではなく、音楽の話はいつか書いてみたいと思っていて、その時期がたまたま今だった。一週間で書き上げられたのは、だからでしょう。
本作の「音楽」についての考え方や「出来事」、「体感したこと」は、私の経験と様々な人達(プロ・アマ問わず)の言葉を元にしております。
ただ、これが絶対ではありません。音楽(本物)の考え方は、人それぞれでいいと思います。
児玉と恵美子の関係はショパンとリストがモデルですが、「初見で演奏出来なかった」という逸話は史実を改変して流用させていただきました。
本作の中には実在の団体・コンクール・コンテストに似た言葉が出てきますが、実際のものとは大きく乖離させていただきました。
判る人が見たらクスリと来る仕掛けはしておりますが、実在の団体・コンクール・コンテストとは無関係です。(大切なことなのでry)
以下、設定。
物語に使用した作品にはそれぞれモデル演奏者が存在します。
その一部をご紹介します。
この人は一体どんな演奏をしたのだろう? という雰囲気が、聞けば必ず伝わってくるはずです。
【幻想即興曲】
児玉:仲道郁代
【革命のエチュード】
児玉:辻井伸行
あかね:生田絵梨花
【英雄のポロネーズ】
児玉:エフゲニー・キーシン
【ラ・カンパネッラ】
紘子:ヴァレンティーナ・リシッツァ
また、重要な登場人物にはモデルが存在します。(名前を見て「これは」と思われた方もいらっしゃるかもしれません)
まず宮家紘子ですが、名前は引っかけで、辻井伸行さんがモデルです。
次に上原あかねですが、上原ひろみさんと生田絵梨花さんがモデルです。
特にあかねの「音」に関しては、かなり入念にイメージを作り込んでいます。(あまり文字にはしていませんが)
彼女の演奏が物語のテーマの根幹になったといっても過言ではありません。
「音楽が楽しい」
私にとって上原ひろみさんは、それが一番体感出来る「声」を持つ奏者でした。
また生田絵梨花さんもその「声」を持つ方です。
小説とは無関係な布教活動になってしまいますが、是非一度上原ひろみさんの「マイウェイ」即興演奏と、生田絵梨花さんの「そばかす」を聴いてみてください。
きっと、音楽の楽しさがみなさんによく伝わることでしょう。
音楽って、楽しいね!
参考文献
・ピアニストの脳を科学する