小説を書き始めたばかりです。 作品の感想だけでなく、気になった点やご指摘等ありましたら、是非教えてください!
ずっと読み専でやってましたが様々な方の作品に触発され執筆してみました。 生暖かい目で見ていただけると嬉しいです。
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
▷新刊 「幻花の婚礼 贄は囚われの恋をする」(メディアワークス文庫) ▷既刊 「傷心公爵令嬢レイラの逃避行」 小説上下巻(電撃の新文芸) コミック全4巻(著:あるてぃ先生、FLOScomic)発売中 「オルコスの慈雨 天使と死神の魔法香」(メディアワークス文庫) 「破滅の魔術師は、人形姫に終焉の恋を捧ぐ」(電撃の新文芸) ▷投稿作品の歪んだ愛とヤンデレ要素について 高 ・傷心公爵令嬢レイラの逃避行 ・再開の公女コレットは病んだ婚約者を救いたい! ・囚われの妹姫は歪んだ愛から逃げ出したい ・彼とアドリエンヌの婚約破棄事情 ・ヤンデレ至上主義の悪役令嬢はハッピーヤンデレカップルを慈しみたい! ・嘆きの聖女は王子様の箱庭の中 ・人魚姫セレネの狂愛 中 ・身代わり侯爵令嬢セレスティアの初恋 ・スノードームを殺してくれ ・吸血伯爵令嬢フィーネの追想録 ・眠り姫ルーチェの盲愛 低 ・予定不調和の夕暮れ