この近況記事はナカダが2022年9月末に実施した、「カクヨムプロットコンテスト」の結果発表(2023年2月17日、Twitterのスペースにて発表)内容のまとめになります。
※当日のスペースは録音しておりません。
※スペース内での質問や感想への回答はこちらに記載しておりません。
※結果発表内容と完全に一致していない(ニュアンスの差など)場合がありますがご了承ください。
※著者名の敬称は省略させていただきます。
■総評(というかやってみての感想と御礼)
「カクヨムプロットコンテスト」なる試験的な自主企画にご参加いただきありがとうございました!
当初の想定を遥かに上回り、300作を超えるご応募をいただきました。企画を考えた当初は100作くらい応募いただいたら嬉しいなぁ、くらいに考えていまして、完全に見誤り選考期間を延長する必要が出てしまいました。お待たせして申し訳ございません! 試験的な企画にもかかわらず、ここまで大きな反響をいただけたことに驚きました。応募いただいた方・興味を持ってくださった方に心から感謝いたします。
・応募プロットについて
どのプロットもこれからどんな物語になるのだろう? このキャラクターはどんな活躍をするのだろう? と気になるプロットばかりでした。一方で今回の【お題】に沿っているか、ひいてはナカダが面白そうだ!と思えるか(ビビっとくるか)、という評価軸で考えるとジャンルによってばらつきを感じました。
質問箱・DMでは「自由にしていただいてOK」ですと回答しました。これは僕の回答が【お題】以上の縛りとなってしまうことを避けようとしての回答でした。開催は未定ですが次回があるとしたら、【お題】は改善の余地ありと感じています(似たような出題形式になるかもしれませんが)。
■受賞プロット
「君を食べさせて? 私を殺していいから」(十利ハレ)
https://kakuyomu.jp/works/16817330648587630066
吸血衝動を持つヒロインと殺人衝動を持つ主人公の共依存ラブコメにビビっとやられました! 【共依存】は全体的にナカダのイメージと近い応募プロットが比較的多かったのですが、その中でも描かれようとしてる物語の面白さをプロットでしっかりとまとめられている点が好評価に繋がりました。物語の展開で詰めきれていないなと感じる箇所もありましたが、ナカダからこうすれば良くなるのでは?という提案が浮かび、一度お話してみたいと思えたのが最後の決め手になります。これから書籍化にむけて担当をさせていただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
■面白かったプロット3選(順不同)
①「TSスターリン × 転生ヒトラー」(明治サブ(SUB))
https://kakuyomu.jp/works/16817330647887127962
攻めた歴史上の人物をこうもってくるのはずるい…。映画『帰ってきたヒトラー』やニコニコ動画の「総統閣下シリーズ」等こういったパロディネタは大好きです。ただこのプロットにビビっとくる勇気が僕にはありませんでした。。。なんで勇気が必要なのか理由は聞かないで下さい。お願いします。
②「この作風、もしや我が友、李徴子ではないか?」(繹尾ぴえん)
https://kakuyomu.jp/works/16817330650206411892
タイトルとキャッチで吹き出しましたw パロディに弱いな…。プロットとしては「山月記」に少し寄りすぎてエンタメ小説まで昇華できるのだろうか…という懸念がありましたが、こういったセンスは非常に需要だと思うので頑張ってください!
③「海中散歩」(もと)
https://kakuyomu.jp/works/16817330647872614529
タイトルからは想像もつかないB級映画を彷彿とさせるパワーワードのオンパレードで驚きました。ただ、これは文字ベースの小説よりも例えばマンガやショートアニメのようなよりビジュアルで表現できる媒体のほうが向いていそうかなと(というか僕がそっちでみたい!)。
■最終候補プロット3選(順不同)
①「メガテック潰しの異能詐欺師」(川崎俊介)
https://kakuyomu.jp/works/16817330647884897028
悪のカリスマVS巨悪設定にわくわくしたプロットです。異世界の魔法・技術を現代で悪用する政府・大企業に主人公が詐欺師として立ち向かうというアイディアはとても魅力的でした。一方で実際の主人公サイドの動きがマネーゲームに終止しているような印象でやや物足りなさを感じました。
②「ほかに好きな人がいても幼馴染とだけはキスしていいって聞いてるんだけど。俺、なにか間違ってる?」(桜枕)
https://kakuyomu.jp/works/16817330648177234241
キャラの設定・関係がとっても好みなプロットでした。ただ物語の展開をみるとサブヒロインが話の展開に大きく関わってきており、期待した「幼なじみ→主人公→母親」という構図のラブコメから離れてしまったなぁという印象になりちょっともったいなかったかなと。
③「けもの嫌いとポメざむらい 巨大ねこ帝国の野望」(ヤマモトユウスケ)
https://kakuyomu.jp/works/16817330648068316087
旧人類・新人類の関係・設定面で魅力を感じたプロットです。「猫>人>犬」という選民思想の設定とか「汎用猫型決戦兵器」とかいちいちクスッと笑わされました。上記設定に加えてSF要素と侍(幕府)要素があるので、ちょっとてんこ盛り過ぎる点が惜しかったです。もう少しシンプルな設定だとなお良かったのではないかと思います。
■おわりに
まとめは以上です!
これから担当させていただく十利ハレさんと一緒に書籍化を目指して頑張らさせていただきます。応援いただけましたら幸いです。
プロットコンテスト開催前後にも、ラノベ業界の各所で、アイディア・プロット・短編を募集して選考する企画が立ち上がっており、こういったかたちでのラノベ作家デビューが広まってラノベ業界がさらに盛り上がっていくといいなと思っています。
重ねてにはなりますが皆さん本当にありがとうございました!次回があればその時はよろしくお願いします!!