幕間一の三まで公開しました。
ここから先は、三話とも読んでくださった方に向けて書いています。まだの方は、読んでから戻ってきてもらえたら嬉しいです。
【幕間(まくあい)】
お芝居で、幕が下りてから次の幕が上がるまでの時間のことです。
舞台の上ではない、裏側の時間。
本編が、律の目で見た舞台だとしたら、幕間はその外で、ソラが話す時間です。
【一の一「ソラ」】
お芝居をするときの名前としての、ソラです。
じじの「みんなが上を向いた時に、元気が出るように、じゃないかなあ」から、ソラは自分の名前を決めました。
ちなみに、理科の答えはこうです。
太陽の光のうち、青い光は、空気の細かい粒にぶつかって四方に散らばりやすい。だから、空のどこを見ても青く見える。
夕焼けが赤いのも同じ理由です。夕方は光が空気の中を通る道のりが長くなるので、青い光は途中で散らばりきってしまい、赤い光だけが届きます。
理科の答えと、じじの答え。
ソラがどちらを大事にしたのかは、読んでくださった方なら分かると思います。
【一の二「そらちゃん」】
じじとばばと、町の人たちが呼んだ名前です。
同じ「そら」でも、カタカナとひらがなでは手ざわりが違います。呼ぶ人が変われば、名前の温度も変わります。
一の二の最後で、「じじ」「ばば」が「おじいちゃん」「おばあちゃん」に変わるのも、同じことの裏返しです。
【一の三「○○ちゃん」】
ソラの、本当の名前です。
ここは、わざと伏せています。
律もまだ、この名前を知りません。
三つの題名は、ソラが呼ばれてきた三つの名前です。
誰に、どう呼ばれてきたか。それがそのまま、ソラという人の形になっています。