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『15センチ』短編小説コンテスト

『ファミ通文庫×カクヨム「僕とキミの15センチ」短編小説コンテスト』用にと書き始めたのはいいのだが、規定文字数の1万字以上1万5千字以内には届かず、なんと3千字弱で完結してしまった(笑)
こりゃダメだ! と、無駄な抵抗だと判りつつ、何とか場面を増やしてみたのだが、それでも3千5百文字。

この物語としては現在の文字数がベストなのだ。
あるTV番組のように『写真を見て一言』とかいうお題なら、当然答えは長すぎるとダメ。
そんな感じで、余計な描写や場面は極力省く。
それが、偶々この文字数になったというだけだ。
長束の感性では、構想通りにできあがった文字数が一番流れがスムーズで読みやすいのだが……。

――しかし、然しだ。
このコンテストの規定は1万字以上1万5千字以内。

ううぅ……、まだ後この3倍以上も書かなければならないのか……。
しかし、この構成では増やすと良さが半減するのは明白だ。
困ったことだ。
構想自体を見直すしか無いのか……。

――どういうエピソードを追加しようか?

――どういう展開で繋げようか?

いやいや、無理矢理増やしても結局ダラダラした締まりのない話になってしまう。
ブルゾンちえみのように、テンポ良く「15センチ」って決めたいのだ。
うむむ……、どうしよう?
ここが思案のしどころってやつか?

気分転換に、チョコッと散歩に出るか……。
いや、この際、散歩どころか四歩・五歩と歩いてみるか……。
などと、アホなこといっている場合では無い。

矢張り長束には短編がお似合いか……。
そんなことを痛感。

――んっ?
1万字は短編だろうって?

おおぉー、そうだった……。
それすら判らなくなっている。

――スランプか……。
否、長束にはスランプは無い。
あるのは、事ある毎に横道に逸れるという悪いクセがあることだ。

――横道?
横道ってタレントいなかったっけ?
否、それは〝もこみち〟だ。

――そうじゃない。すぐに本筋を見失う。
スランプ、トランプ、クランプ、グランプリ、知らんぷり……。
おおぉぉー、どんどん関係なくなってきちゃった! 
そうそう、福岡では都市高速の出入り口を『何々ランプ』と呼ぶらしい。

――ダメだ。また、話が逸れちゃった。
文字数の問題だった。
文字数、文字数……。
まあ、文字数が足らなければコンテストには関係なく新作として発表する手もあるか……。
ダメだ。ダメだ。そんな安易な考えでは……、後7千文字だろう。
丸一日頑張ればできそうだ。
そう、長束の辞書に『不可能』という文字は無いが、『無理』という文字はたくさんある。

期限は七月十日までか――まだ時間はあるぞ。
読者選考期間があるので、成る可く早く。
何とかそれまでにはカタチにするぞ!

既に出遅れているが、もう少し練ってみるか。
こういうのもいい経験になるはず。

――いいねぇ!
締め切りに追われるプロ作家の気分。
ゆっくりと構えて、もう一度練り直そう。

――で、その前に此処らで珈琲でも一杯。

はてさて、この先どうなることやら……?

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