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 ここは、京都四条裏寺町の細い路地に面した風情ある土間風玄関が迎えるとある居酒屋。
 その居酒屋の二階の小部屋を借り切って催された、一風変わった飲み会。

「本日は『紫桐兄妹探偵シリーズ』の作者――長束直哉氏をお招きしての、『座談会という名目でトコトン飲もう会』を始めたいと思います」

 ――パチパチパチ(盛大なる拍手)

 メンバーは、このシリーズでお馴染みの登場人物たちと、その作者。
 登場人物のひとり――紫桐翼が進行役を買って出て、この奇妙な飲み会はスタートした。


翼 :「えーまずは、作者の長束氏から一言――」

長束:「……ひ・と・こ・と」

翼 :「はい、ありがとうございました」

長束:「あぁ、どうもこういうのは苦手で……」

翼 :「それでは、がらっと変わって、質問タイム!」

  ――ハイ! ハイ!(一同一斉に挙手)思わず長束も一緒になって手を挙げる。

翼 :「まずは私から――。シリーズも現時点で全六作品となりますが、次回作は考えておられるのですか?」

長束:「もちろん考えてはいるのですが……、実は現在、新シリーズに取りかかっていまして……」

瞳 :「えっ、新シリーズですか?」

長束:「ええ、それが……、後半のところでもうひとつ納得がいかず、犯人を変えたほうが面白いかなぁーって思ったり、思わなかったり、いっそのこと、もう一度構想し直そうかなどと考えたり、考えなかったり……」

翼 :「それは、まったく出来ていないのと同じ事ですよね」

長束:「ゲッ! いえ、取り敢えずは九割ほどは書けているのですが……(〃゚д゚;A アセアセ・・」

瞳 :「それは、短編作品ですか?」

長束:「最初は、長編を目差していたのですが、いらないと思う箇所を削っていったら中編ぐらいになってしまいまして、このままいくと最終的に無くなっちゃうかもって……、ああ、それは冗談ですが……。まあ成り行き次第でどうなることやらの世界です」

翼 :「つまり、続編も新作も出来ていないということですか?」

長束:「ゲゲッ!」(〃゚д゚;A アセアセ・・

蘭 :「――ということは、ウチらのことはどうなるんやろ?」

長束:((;゜ロ゜))ビクッ!

蘭 :「まさかこのまま、ウチらのことほったらかし――ちゅうことはないやろなぁ?」

長束:「け、決してそんなことは……)゚0゚( ヒィィ」

 「ホンマ !?」 (女性三名が同時に声を発し、長束を睨む)

長束:「アワヮヮ……(〃゚д゚;A アセアセ・・」

翔流:「まあ、そんなに事件ばかり起きても困るけどね」

長束:「おお、翔流さんは神ってる。そ、そのとおりです(;´Д`)汗」

滝沢:「それより乾杯しましょうよ」

翔流:「それを待っていたんだよ」

翼 :「もうすぐ最終選考結果が出るのと思いますが、どっちに転んでも、取り敢えずこのシリーズが続きますように――乾杯」

  ――乾杯! ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

蘭 :「な、なんのこっちゃねん……?」