第2章12話「赤い獅子」
手足を鎖で繋がれ、瀕死の状態から目覚めた俺。目の前に現れたのは、魔将アウレリウス。
「生きてるのか? それとも死んだのか?」
彼の言葉に困惑する俺に、驚愕の事実が告げられる。
「お前は魔獣になるんだ!」
アウレリウスの手によって魔獣の一員として生きる運命を背負わされた俺。だが、そんな俺の前に現れたのは、人語を話す赤毛の獅子。その獅子もまた、かつては人間だった。
「どうする? 魔獣になりたくないなら今が最後のチャンスだ」
絶望と希望の狭間で揺れる俺。果たして、魔獣となって新たな運命を受け入れるのか? それとも人間としての意志を貫くのか?
次回、「赤い獅子」。運命の選択が今、迫る。
お楽しみに。
7/23 AM 7:00 更新予定です。