7月の末、小説なんか一度も書いたことのなかった私が、なぜか「いま、あえないあなたへ」を書きました。
そこからどんどん彼らの暮らしが広がっていき、今では私の想像を超えて、ふたりが勝手に生活しています。
すごく不思議な感覚です。
今、8月半ばです。
下書きを含めたら、もうすぐ9万字。
びっくりしました。
家事をして、夏休みの子どもたちの相手をして、それ以外の時間は、台所にしゃがみ込んでスマホを打っています。
食べる時間も惜しくて、ちょっと痩せました。
まさか自分がこんなに夢中になって小説を書く日が来るなんて、少し前の私に言っても、絶対に信じないなと思います。
長い間自分の中にあったものが、少しずつ潮が引くように見えてきて、今、文字になって溢れ出てるような感じです。
ああ、私はこのふたりを書くために生きてきたのかな、と思うことがあります。
たくさんの人に読まれなくてもいいんです。
でも、世界の誰かひとりでも、このふたりの暮らしを見て、ふふっと笑ってくれたらなーと。
どこまでふたりと一緒に旅をすることになるのか、まだ全然わかりません。
でも、ずっとふたりと歩いていけたらいいな。
そんなふうに思いながら、今日も高瀬夫妻の暮らしを台所の隅で、こそこそと書いています。