カクヨムで小説を公開してから「横書き」であることの最適化を行っているのですが、今回はデバイス別に考えてみました。すなわちスマートフォンでの読書です。
おそらく、このサイトを閲覧されている方の多くは、PCよりもスマホの方が多いのではないでしょうか。そこで実際に私もスマホを使って自分の小説を閲覧してみました。
私のスマホはiPhoneXという、比較的新しいデバイスで、かつサイズも大きいので、小説を読むにはちょうどよいのですが、それでも、最初人Kindleで公開した縦書きに比べると、随分印象が違います。
その印象の違いは、段落(パラグラフ)にすごく大きな影響を与えています。
現時点で、iPhoneXの閲覧環境で、文字サイズを「小」にして読むと、一行が20文字になります。その文字数だと、長い段落はダラダラと冗長な印象を与えてしまう。
これまでは、ひとつの段落に複数の文節を置いていましたが、今回の改修では、ひとつの段落が10行以内になるように、文節を区切って配置することにしました(できれば5〜7行が最適)。
これによって、小説を書いた本人の意思としての、段落のリズムが壊れてしまう懸念もあるのですが、ここはUX重視と割り切って最適化を進めることにしました。
本来、小説は紙の書籍で、縦書きになっているものを読む。というのは、長年慣れ親しんだものなのですが、現代のスマホによる読書を考慮すると、多くの作家が「横書き」で、かつ「スマホで読む」ことを大きく意識する日が来るんじゃないかと思っています。
というか、むしろ現代は、そんな状況でしょうね(笑)。
2021年3月18日:森川眞行