• SF
  • 詩・童話・その他

『ディナー』に使う食材を『マテリア』と呼ぶのは止めて

バックホーンの『ディナー』と『マテリア』の話。
アルバムで連続して聴きすぎた為、頭の中でニコイチにしてしまっている2曲。『ディナー』について書きたいことと、『マテリア』よりで思い付いた話がある。

まず『ディナー』はタイトルについて、なんでディナーなのかという部分。ランチではなくディナー、まぁランチってのはありえないけど、ディナーには食事以外の不可価値がある。ディナーは欲望というか欲求の象徴なのである。単に食欲だけじゃない、高級な食事、高級なお酒、綺麗な夜景、素敵な異性、そんな様々な射幸心を得る手段である。それが足りない足りないと悲鳴をあげる、そんなタイトルである。

んで、思い付いた話はなんとなく『マテリア』よりの世界観で特に『ディナー』の歌詞とは関係ないけど、同じ話の登場人物の女性視点が『マテリア』で『ディナー』は男性視点。場面は、或る成金富豪の家でのディナーから始まる。主人公は将来有望なイケメン弁護士とかにして、そいつや富豪の親族とか仕事の関係者とか数人と食事をしている。そこで富豪の娘が骨付き肉をしゃぶる様に食べる姿に得も言われぬ背徳感を覚える主人公。富豪の妻は娘をはしたないと叱るが、反抗期なのかだって食べづらいんですものと言い返す。
んで、なんやかんやの後、男女の関係になる富豪の娘と主人公、しかし、主人公にはある秘密があった。なんやかんやの後、富豪を殺した主人公は、富豪の娘に自分が元々富豪の家を破滅させる為に過去を偽って富豪に取り入ったことを話始める。自分の家が過去に富豪に破滅させられたこと、自分が富豪を破滅させる為に生きてきたこと、そして富豪の娘と関係を持ったのもその為だと言いかけたときに、それを富豪の娘が遮る。「私、父のことが好きではなかった。」と「だから、貴方が父を殺したこと、別に何とも思ってないの。」と。そして結婚しましょうと、そうすればこの家の財産は貴方の物だと。「だから、愛してないなんてことわないで。」と「私を道具見たいに言うのは止めて。」と。そしてなんやかんやで富豪の娘が富豪の妻を殺したり、主人公が自分の過去を知った使用人を殺したりがあって物語は終盤へ。場面は、実は中盤から登場していた探偵の推理で主人公が追い詰められるシーン。関係者をの前で追い詰められ、富豪の娘に話た自分の過去の話や殺人の話をし始める主人公。それを見て、何かが壊れてしまった富豪の娘は屋敷に火を放つ。恐ろしい勢いで燃え広がる炎に、娘を連れ出すことが出来ず屋敷から出る面々。燃え上がる炎を呆然と見る主人公に、同じく炎を睨んでいた探偵が言う。「これで、貴方の思った通り、この家は破滅を迎えましたね。」と。その言葉に思わず探偵を見やる主人公。その時の炎に照らされた探偵の顔は微かに笑っているようだった。思えば探偵は己の無力を自嘲したのかもしれない。しかし、その顔は主人公には死神が嗤っている様に思えた。

長っ

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する