この小説を書くにあたって、史実と言うやつを少々織り交ぜております。
小説の中ではあまり詳しくは述べないので、私が調べた知識が少し勿体なく思い、皆様にお裾分けしたくなりました。とか偉そうな事言ってますが、要するに私の覚書ですかねf^_^;
先ずその一つがヴィクトーと彼の父ルイの友人、エルネスト・エブラール氏の事を紹介します。
彼は本当に実在した人物で、今もベトナムの街に見られるような西洋と東洋がドッキングしたエキゾチックなインドシナスタイルの建築を最初に提唱し実行た人物です。
それまでヨーロッパで流行っていたギリシャ、ローマ風の建築物を最初は植民地とした東南アジアにフランスの権威を示すためにバンバン建ててたんですが、やはり現地の気候に全然合わなかったんでしょうね。
そこで、ベトナムの昔からの風通しの良い建築様式とヨーロッパの荘厳な建築様式を折衷したインドシナ様式という物を考案し、当時ハノイなどの都市開発を任されていたエブラールがそれを推し進めていった結果、今のような「東洋のパリ」ができあがった言う訳なのです。
結局はそのエブラールの壮大な街づくりの計画は、世界恐慌での財政難で頓挫してしまいますが、今も美しく不思議な街並みの残るハノイやホーチミン(当時はサイゴン)の魅力の一つとして今も観光客を沢山呼び込んでいます。
またエブラールと言う人物は考古学にも通じており、この1920年代ハノイと言う舞台背景に見事に一致した実在の人物像でした。
で、めでたく『化け物の棺』に出演決定と言う事になりました。
これからおりに触れてこんな感じのものを更新していこうかな?と思ってます。が、気が向いた時にしか更新しないかな〜(^^;;
「化け物の棺」
https://kakuyomu.jp/works/16816452221326069428/episodes/16816452221477698263