ああああ〜終わってしまった〜!
今日からまた何を書いたら良いのぉぉ〜!
と、書いてる時は七転八倒。終われば焦燥を繰り返してしまう私。
今回はあとみくさまの一周年記念に僭越ながら進呈するつもりで書いた短編です。
本当はもう少し軽く読めるようなものを目指したつもりなんですが、記念に相応しいかどうか悩んでしまうような作品になってしまった。(ごめんね!あとみくさま)
いや、これはこれで良いとは思うんですが、お祝いじゃないよなコレ😅
時代物は初めてで、最初はどっからどう書いて良いものかと頭抱えましたが
結局はお話が進むに連れて私っぽい作風で着地した感じてす。
本当はこの話、主人公の源之助は今度連載しようと思っている小説の脇役の男なのです。
本編より先にスピンオフってなんだそりゃですが、これを書いていて思うのですが時代物は息切れがするという事です。
他の時代物を書かれている作家さま達を改めて尊敬致しました。
こんなんで時代物の連載なんて書けるんだろうかと今更臆後悔してみたり。
でも、資料読みが意外に面白くて、へー!の連続でした。
本当は「天神様」と並行して解説を書こうかと思ったりしているうちにあっという間の最終回を迎えてしまいました(汗)
まだ書こうという気はあるので、そのうちポロッと解説を更新するかもしれません。
[超超超初心者の超超超端折った簡単な注釈]
一つだけここで注釈入れますと、源之助の身分と言うか立場の事です。コレを知るといかに源之助の肩身が狭いか分かります。
源之助は旗本と言う身分です。
そして直参旗本と言うのは、物凄くざっくり言うと江戸城にお勤めしていて、誰でも会えるような人じゃない将軍様にも直接会える「お家柄の良い家来」の事です。これを御目見以上と言います。
源之助がお兄さんの身分を盾に火盗あらために見栄を切るシーンがあります。
直参旗本(これが家格)小十人組(これが役職名)永守祐之進(兄)が弟(源之助)って。これが源之助の立場です。
役職と家格は別物です。例えますと〇〇財閥の〇〇社長なら〇〇財閥と言うところが家格、家柄。〇〇社長と言うのが役職名です。
お家柄が良いというのは家格(家の格式)が高いと言う事で、昔から徳川家に仕えていた由緒正しい家柄という事です。それは石高(お給料みたいなもの)がさほど高くなくても、例えお城で働いていなくても旗本は家格が高い武家と言う事になります。
そして武家は当主が家督を譲った長男が全権を掌握します。財産や地位やお仕事も長男が譲られます。
そして次男三男は、家長である長男からお小遣いを貰いながら暮らしています。よほど何かの才能が有れば別ですが、自分が主役に躍り出るような場が元々与えられていません。
源之助、とっても肩身が狭いと思いませんか?
だからそんな次男三男の事を御厄介とか穀潰しなどと言われるのです。
じゃあ結婚して自分が家長になれば?と思われるかもですが、武家社会では家を建ててからお嫁さんを貰い、そして初めて家長と言う立場になれるのです。
でも源之助の財産はお兄さんから貰ったお小遣いですからね、家を建てるのも容易な事ではありません。
そこで自分が家長になれる唯一の手段が婿入りと言う手段だったのです。
のんびり見えるかもしれませんが、案外苦労の多い三男坊です。
そんな三男坊を入り婿に捩じ込んだお兄さんは、色々と根回しが大変だったのでは無いかと想像に固くありません。
源之助が兄に頭が上がらない理由はこう言う背景があるのです。
はー!長々しくわかりにくい説明すみませんでした!