• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

更新完了

 第10章14話更新完了しました。お待たせして申し訳ありません。

3件のコメント

  • 片山様
     更新お疲れ様です。
     10章wktkしながら読んでおります。対「国家」は今回初ではないでしょうか。
     今までの章でも何度かありましたが、ポート・ノゾミ外でのアウェイ戦、かつ強大な力をもつ相手にどう対抗するのか、続きを非常に楽しみにしております。

     ところで前から聞きたかったのですが、主人公達が使用する銃についてはどのように決定したのでしょうか。
     銃が出てくる物語だと、大抵主人公はベレッタやリボルバー等の所謂オーソドックスな自動拳銃が多い気がしたのですが、騎士の愛銃がショットガンだったので、読み始めた当初少し意外に感じておりました(もしやDAIMON?)
     銃が決まればある程度戦闘方法も決まってしまうし(インファイト、遠距離からの狙撃)、それによって役割等も固まると思うのですが、その辺は銃が先だったのか、キャラ設定が先だったのか、もし参考に教えていただけるのであれば幸いです。 
  •  返信が遅れてすいません。
     主人公たちが使う銃については、一言では言いづらいです。

     ただ、この作品は、数年前に少し流行したGATEのアンチテーゼとして書いています。極端な俺つええが気に食わなかったんですよね。

     だから、ほいほい読み始めた軽いミリオタがショックを受けることを前提に考えています。大好きな銃が本当は怖いと思って、武器でなく人間を愛する方向に目覚めてくれると嬉しいんですよね。

    なので、リアル面からの文句が出ないように、境界で紛争が起こると出回る銃器は何かというところから考えているんです。これでいくと、ベレッタは出しづらいんですね。現実の日本に準拠した日ノ本には、イタリア製のハンドガンなんて、合法的には存在していないはずですから。
    現代の世界観で銃使いを出すと、まず殺し屋や特殊部隊みたいな馴染みのない特殊な職業になり、そういう人達の世界だとどんな銃も手に入り、気に入ったのをかっこよくカスタムして使うことになります。ライトノベル、アニメ、漫画という媒体では、キャラクターを引き立たせるための小道具として銃がありますので、恰好いいのを使うのは当たり前という面もあると思います。

    こっちだと、ただの警察がまずバンギアの勢力と戦い、次いで自衛隊を参考にした自衛軍が来て戦っていますから、基本的に彼らが持っている銃器が使われることになります。

    ギニョルのS&WM37エアウェイトとか、スレインが持ってるM2重機関銃は、ともに警察と自衛隊の標準装備だったものが、鹵獲され、市場に流れたものです。ギニョルはキャラクターの過去ゆえに、スレインは攻撃力という一点のみでこの銃を使っています。

     次いで騎士達の銃ですが、こっちは結構僕の趣味で選んでいます。西部警察の大門警部や映画のアンタッチャブルから、騎士のショットガンM1897は決まりました。ただ、これについても、トレンチガンと呼ばれたいわくつきの銃だからあえて選んでる面があります。『初の世界大戦で、世界中がびびるほど多くの人を殺した呪わしい武器を、普通の高校生だった騎士が使わなければならない』というのは、紛争で変わってしまった世界を示す重要なテーマです。
     ユエについては、早撃ちをやらせたかったというので、シングル・アクション・アーミーを選びました。ファニングショットと呼ばれる手動の早撃ちは、シングルアクションのリボルバーでないとできません。ハンドガンのシグザウアーは自衛軍の兵士が持っているものですが、これもユエの過去を示すものとして、兵士から奪ってその相手を撃った銃となっています。

     クレールは狙撃手ですが、彼は過去から考えたと思います。自分の種族を誇りに思い、本来なら人間より絶対に上のはずが、銃のせいで尊敬する父親を殺されたという。そこで何をするかで、人間と同じ土俵で人間よりうまく戦おうとして狙撃手になるというのが、吸血鬼の重視する公平性というか。最初は鹵獲した自衛軍の89式小銃を使わせましたが、1章の演出のためにおしゃかになってしまい、ちょうどM1ガーランドを見てカッコいいと思ったので持たせてしまいました。ほとんど趣味なんですが、これも非常に古い銃で、バンギア人が持っても平気な時代遅れなものというコンセプトで入って来ています。

     ガドゥにはAKを持たせましたが、これはもうイメージ先行です。ファンタジーの奴らが銃を手にする、ゴブリンは何を持つか、ときたら、装弾数が多く、頑丈で信頼性が高く、暴れまくるやつが持ってるイメージなAKがパッと出る人は多いと思います。背景的には、紛争時に様々な銃器が流れ込んでくる中で、紛争地にはほぼ確実に姿を見せる廉価なAKシリーズが存在するのは不自然ではないと思います。

     フリスベルについてですが、コルトベスト・ポケットなどというマイナーな銃となったのは、外見年齢が十歳で、手の大きさや体格に恵まれない種族だからです。少女の手に合う小さい銃というものを探して、手元の資料にあったのがこの銃でした。ウィキペディア調べではありますが、この銃は女性によく売れ、かなりの数が生産された様です。装弾数も多く、銃撃戦にも耐えるかと思います。デリンジャーなんかも考えたのですが、あちらは結構古く、暗殺用の隠し武器的なイメージが大きいです。装弾数も少ないのでこちらになりました。

     この銃を使わせたかったから、この種族というのはあまりないような気がします。あくまで世界観や、キャラクターのエピソードから思いついたものを使わせていますね。

     ただ、敵の銃に関してはこの限りではなくて、デザートイーグルを使うディレや、初登場時に形の有名なP90を使っていたフィクス、対スレイン向けにRPGを使っていた桐嶋や、通称スコーピオンこと、イングラムM10を振り回していたギーマ達など、一般によく出て来る銃を使わせています。この世界観だと、むしろ断罪者よりGSUMや自衛軍の方が、法を無視できるぶん、アグロスの勢力と取引を行い、いい銃を入手しているだろうと思っての設定です。

     銃に関してはこんななところでしょうか。

     余談ですが、僕の銃の好みが一般と違うというのについては、あんまりゲームを通っていないのが大きいと思います。

     今はFPSがゲームの花形で、バトルフィールドとか、コールオブデュティあたりが有名なようですが、僕はこのあたりのゲームを全くプレイできていません。これらのゲームでは、有名な銃器や、ガンマニア垂涎の恰好いい銃を思う存分撃ちまくれるようです。余談ですがコールオブデュティの銃器描写は、傭兵をやってた知り合いの方に言わせても、かなりリアルらしいです。

    ただ、僕はプレイしていないんですよね。いきおい自分が見た映画などに影響され、資料として持っている銃の本もあまり新しくないので、身の回りにあるものばかりになります。

     ノゾミの断罪者は、時代遅れの銃器を格好良く使うための設定だったのかも知れません。
  • 片山様
     各登場人物の使用銃について、細部までよく考慮して設定しているのがわかって感服しております。
     確かにベレッタ等は入手経路や鹵獲云々を考えると辻褄が合わなくなりますね、気が付かなかったです。敵の銃が力と資金源に物を言わせて割と最新鋭な武器をチョイスしているのもまた納得しました。
     個人的な意見ですがコメントを読んで、銃の造られた経緯、活躍した時代背景等を含めたイメージと各キャラが本当にマッチングしていると思います。
     M1897、SAA、AK、M1ガーランド等、古き歴史ある銃で断罪に挑むのも、ある種のテーマといえるのではないかと、10章まで物語を読み進めていって感じております。
     丁寧な返信ありがとうございました。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する