第一部 あとがき
ここまで読んでくださってありがとうございました。
途中でプロローグを追加したり、色々改訂したり、迷走して申し訳ありませんでした。
まだまだお話は続きますが、ネタばれ話を、物語の雰囲気を壊したくないのでこちらに書かせていただきます。
このタルールの設定は、私の非英語圏への海外駐在(妻)の経験からです。
当時、少々治安がよろしくない地域でしたので、外国人は、専用に開発された「外国人居住区」にまとまって暮らし、その中には「英語人」の世界があり、日本人はその「英語人社会」の片隅に混ぜてもらって、寄り添って暮らしていました。
居住区には、「英語人」の子弟が通う学校があり、当時、未就学児の母だった私は、その学校のなかで繰り広げられているであろう、キラキラとしたドラマを想像して、楽しんでおりました。
居住区の外には、全然別の現地世界が広がっていました。
……そこで働く日本人サラリーマン戦士(主人)の苦労は、私の比ではない……(涙)。
英語の少し分かる現地人と話すときは、英語と現地語をチャンポンして、何とか伝えようと必死で、十数年たった今でもそのstruggle(受験英語:奮闘努力)している夢を見るほど。
……リゼットの祝福は、まさに願望です(笑)。
そして、結末も「日本企業は日本で頑張って欲しい」という、日本に帰りたい私の願望です(笑)。
でも、その時に一緒に助け合って暮らした駐在妻友達とは、十数年たった今でも繋がっていて、普通に日本にいたら経験出来ない、とても良い出会いがそこにはありました。
なので、いつかお話を書くなら、主人公たちの出会いは、「外国人居住区」にしようと決めていました。
そして、居住区の外の現地人が、可愛い種族だったら楽しいだろうなと、あれやこれや考え、オリジナリティのある「異世界」にしようとしただけなのに、こんなに一般的な「異世界」とは別物の、SFファンタジー設定になってるとは思いませんでした……( ノД`)
物語は星の入植者たちの世界に移ります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。