• 詩・童話・その他
  • 現代ドラマ

年の瀬に

 私は今から約1年程前に文章を書く勉強を始めました。
きっかけは知人の勧めでした。昔仕事でお世話になった恩人であり、
今は俳句教室の先生。いうなれば文章のプロフェッショナルです。

 「感性が豊かなうちにエッセイを書いた方がいい。」
その一言に私は調子にのりました。また、自分では全く思いもしなかった道を示してくださった恩人にいつか恩返しを形で示したい、そう考えるようになりました。

 とはいえ、読む相手が見えない文章を作るというのは、本当に難しいことでした。手紙や授業での作文しか書いた事がないのです。学校の先生が読む、友人に宛てる、そんな読み手が明確な文章しか書いた事がなかった私には、文章を組み立てること自体が難しい上に、テーマを決める事が困難でした。また、何か作品を作るにあたり極端に人生経験が乏しいと感じ、この1年でたくさんの壁にぶち当たっています。

 それでも、「本」という形にこだわり挑戦を続けていくのは、恩人が高齢で、今となっては当たり前のインターネットや、ネット書籍と言った物と無縁の生活をされているからです。お金さえかければ「自費出版」という形で本を作る事ができますが、
私にとって、出版社さんに評価していただいた作品が「本」という形になることに大きな意味があるのです。これは、誰でも文字を投稿出来るようになったこの時代、本当に難しい事だろうと想像しています。

 そんな中、このカクヨムに先月アカウントを取り、「5分で読書」短編小説コンテストに応募しました。入賞者と入選者(若干名)の作品がアンソロジー書籍として出版されるという副賞に魅力を感じての応募です。もちろんそんなに簡単に結果が出ないことは百も承知の上での応募でしたが、なぜだか私の稚拙な文章は今現在、ジャンル別ランキングの10位~20位くらいの間を行ったり来たりしております。入選は難しい位置ではありますが、次のステップに向け大変嬉しい結果となりました。

 コメントやレビューをくださった皆様、
改めてこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。
皆様の来年のさらなるご活躍をお祈りしております。

 また、何かふわっと思いついた時には、不定期に短編小説やエッセイを投稿しますので、ご縁がございましたらお読みいただけると幸いです。




 

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する