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師走

街の灯りが
冷たい夜に揺れて
小さな影を作る。

足早に行き交う人々の間で
白い吐息だけが
静かに消えていく。

窓辺の湯気が
今日の疲れを包み込み
あたたかい光が
そっと心に届く。

師走の風は冷たくても
ひとつひとつの灯りが
過ぎゆく日々を
優しくつなげてくれる。

夜空にちらりと見える星を
誰かも同じように見上げているだろうか。
短い冬の瞬間に
思いを寄せる、静かな時間。

 寒いです。今は過去の作品の見直しや再編集をしています。

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